日本ゲーム大賞2017「年間作品部門」では、去る4月10日から7月21日までの間、インターネットとはがきによる一般投票を実施いたしました。
その後、日本ゲーム大賞選考委員会による最終審査を経て、各賞を決定いたしました。
この賞は日本を代表する12名のクリエイターの投票により、今後の市場発展における一つの指標となる優れた作品、その可能性を持つ作品に与えられる賞です。受賞者にはトロフィーが贈呈されました。
プレゼンター
ゲームデザイナーズ大賞 審査員長 桜井 政博
皆さんこんにちは。ソラの桜井政博です。
今年で8回目となりましたゲームデザイナーズ大賞を始めさせて頂きます。
ゲームデザイナーズ大賞は、主に独創性をテーマに今回は12人の日本のゲームデザイナー・ディレクターが10点のポイントを各投票作品に割り振って、点数の高かった独創性豊かな作品に賞を与えようというものになります。
日本ゲーム大賞というのは、人気のある作品や販売本数が多かった作品等がどうしても上位になりがちですが、斬新さや、独創性など、そういう別の評価軸で作品を評価することも重要なのではないかということで設立された賞です。
今回は『DARK SOULS』シリーズ等を携われているフロム・ソフトウェアの宮崎英高さんにも新しく審査に参加していただきました。それでは、早速発表していきたいと思います。
ゲーム デザイナーズ大賞
Playdead
私が本当に尊敬している数多くのゲームデザイナー・クリエイターの方々の前にこうして同じステージに立つことができるというのは、私にとっては現実とは思えないような喜ばしいことで、大変光栄に思っております。
Playdeadの素晴らしい仲間達を代表して深く感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。
今回の審査は、優秀賞などに選ばれているような有名な作品も数多く挙がりましたが、審査員からもっとも多く票数を得たのは本作でした。
操作方法は極めてオーソドックスですが、印象的な描写が心に残る作品です。
主人公を含めた、謎めいた世界。 その表現手法は、数多の作品と比較しても、「似ている」と言える作品がほぼありません。
これもオリジナリティの形として、独創性を重視するゲームデザイナーズ大賞に選考させていただきました。
最後に総括となりますが、日本ゲーム大賞の優秀賞などでは、今回の『INSIDE』が受賞作品として選出されるのはなかなか難しいと思います。なので、これからも、少なくとも来年はまた同じようにこのゲームデザイナーズ大賞を選考し、発表していきたい思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。
本日はありがとうございました。