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Liber Liberi |
タイトル |
Liber Liberi |
プラット
フォーム |
DS |
学校名 |
HAL大阪 |
受賞者名 |
リベルリベリ開発チーム |
本ゲームは3つの軸、物語、図形、イラストからなる。
左のページに書かれた物語の文章にはキーワードが書かれている。キーワードにあたる絵を、右のページの左に描かれたイラストの中に発見し、ペンでなぞることで、ページをクリアして行く。
まず物語がこのゲームを進める駆動原理である。
次のページを読みたいという衝動がイラストの中に、課題の図形を見出そうとするアクションを促す。文章、イラスト、図形、という3つの要素が順序良くゲームプレイの中に並べられており、テンポの良いゲームプレイが実現されている。
一つ一つのページを確かに「消化している」という感覚があるから、一つ一つのページが想い出深いものとなって行く。アニメーションのギミックもとても作品の雰囲気と合っている。
物語、イラスト、ゲームプレイが一体となったエンターテインメントであり、クラシックな童話の雰囲気を出すことに成功して、プレイヤーを別世界に引き込む力を持っている。新しいゲームのジャンルを切り開く予感を持つ可能性に満ちた作品である。
株式会社スクウェア・エニックス
三宅 陽一郎
だまし絵を解いて絵本を読み進める、全く新しいスタイルの謎解きゲーム。
サウンドノベル風の読み物に、挿絵のように描かれただまし絵の中から物語と関連のあるアイテムを探してなぞることでゲームは進んでいきます。
古びた絵本をモチーフに、正解を見つけた時に思わず「あっ!」と声を出してしまう達成感、シルエットをなぞった時の気持ち良さが魅力的な作品です。
この度はこのような素晴らしい賞を頂き、ありがとうございました。
開発当初から目標にしてきた日本ゲーム大賞の舞台に立つことができ、チーム一同、大変嬉しく思っております。
本作は「ゲームメディアでしか表現できない絵本」を目指して制作してきましたが、特に制作期間の最後まで追求し続けた「作品全体の雰囲気」「ゲームとしての新しさ」について評価して頂けたことを何よりも喜ばしく思います。
一方で、それらに目が行き過ぎて足りなくなった部分が多いことも事実です。
頂いた評価も反省点も糧にして、さらに魅力ある作品を世に出していけるよう精進していこうと思います。
最後になりましたが、開発中、様々な困難に際してチームを支えて下さった先生方と友人の皆に、この場をお借りして感謝を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。