タイトル | ORBITS |
---|---|
プラットフォーム | PC |
学校名 | HAL東京 |
受賞者名 | OVERWORKS |
受賞おめでとうございます。
テーマである☆をゲームデザインにうまく落とし込み、独創的なジャンルとしてゲームを構築できていました。☆を「寄せる」「離す」のシンプルな操作で誰しも簡単にプレイでき、難易度のバリエーションを多く、そして分かりやすくゲームへ落とし込めていました。
数ある応募作品の中で完成度も非常に高く、ゲームの進行にあわせたチュートリアル要素、ステージが進むことで登場する新しいパズル的要素の登場が、段階的に上手く配置されたデザインだと思います。使用されているサウンドとあいまって高い没入感と中毒性を生んでいました。ステージを通して同じBGMを途切れさすことなく流す工夫も良かったと思います。審査時間とは別にプレイを楽しみたい、そんな気持ちにさせる楽しさです。
バンダイナムコエンターテインメント 下元 学
ゲームを触れてわずかの時間で「あ、これはおもしろい!」と感じた作品でした。
基本ルールは「複数の同心円上を周回軌道で移動する3色の☆を、一斉に“内側”か“外側”の周回軌道に移動させて合体させる」というだけのものなのですが、内側や外側の仕切りのない部分に飛び出してしまうとゲームオーバー。
さらに軌道上に通行止めの壁のあるステージや、せっかく合体した☆が分離してしまう壁があるステージがあり、単純なルールながら、非常に「楽しく悩める」作品であると感じました。「これ、どこで移動させればいいんだろう……」と悩みに悩んだ末に、「あ、ここか!」と気づいた時の快感はなかなかのものです。
また、左右のスティックを内側に倒す、外側に倒すといった直感的な操作、シンプルながら世界観にあったグラフィックやSEなど、ゲーム全体の統一感も評価すべき点だと感じました。
受賞おめでとうございます。ぜひ多くの人にプレイしてみてほしい作品だと思います。
KADOKAWA 千木良 章
同心円上を公転する3色の☆を、内側に寄せたり、外にはじいて全て合体させ、白い☆を完成させるアクションパズルゲーム。
油断して、内側や外側の仕切りの無い部分から☆が飛び出してしまうとゲームオーバーに。「寄せる・離す」だけの簡単操作ながら、☆と同色の壁はすり抜けたり、同色の☆同士が衝突すると逆回転するなど、様々な特性を持ったギミックが戦略性を高め、クリアした時の爽快感は格別。
そして、徐々に難易度が上がるステージと、丁寧なチュートリアル要素。世界観にあったグラフィックやSE、BGMなどを含め、完成度の高い作品です。
最初に、日本ゲーム大賞アマチュア部門という、我々学生にとって自身の創作を発表できる機会を与えてくださった皆様に感謝を。誠にありがとうございます。
個人的な意見ですがゲームというのは水物で、工夫を凝らそうとも面白くないと感じる方にとっては面白くないものです。
しかし今までたくさんのゲームを作り、遊び、また発信してきた審査員の皆様方に我々の作ったゲームが評価された。それはこのゲーム「ORBITS」に何か確かな価値があり、それを認めてもらえたということに他ならないと考えています。
何がこの結果をもたらしたのか、まだ完全には理解できていません。これからもゲームを作っていき、その評価によって必要なものが少しづつわかっていく。その長い道のりの中の大きな一歩を踏み出す、日本ゲーム大賞アマチュア部門という機会があったことを本当に嬉しく思います。
改めて、この素晴らしい機会を与えてくださった皆様方。ゲーム制作に尽力してくれたOVERWORKSの皆。遊んで意見をくれたクラスメートや後輩達。そして、ここまで導いてくれた先生方に感謝を。本当に、ありがとうございます。
OVERWORKS リーダー HAL東京 ゲーム制作学科3年 曽根麟