フューチャー部門 講評

株式会社エンターブレイン
代表取締役社長 浜村 弘一 氏

昨年の東京ゲームショウに、初めてGREEが出展し
スマートフォン・ソーシャルゲームが家庭用ゲーム機と初めて遭遇する
というシチュエーションになりました。

今年もGREEはもちろん出展しているのですが、更に一歩進み
大手メーカーのブースの中には、ブース全体の約半分位ほど
スマートフォンゲームを展示されている所もあり、家庭用ゲームと
スマートフォンゲームが一線上で競い合ったという印象を強く受けました。

実際、投票結果を拝見すると、スマートフォン・ソーシャルゲームの作品が
上位に来ており、実際に審査員の中にもスマートフォン・ソーシャルゲーム
を推薦する方がおられました。

受賞作品の選考に際しては喧々諤々、色々な議論がありましたが
最終的には議論を集約して、指標を作ることに至りました。

投票用紙の項目に、投票理由というものがあります。
なぜその作品に投票するのか、その理由を記入頂くための項目です。
好きなメーカー、好きなシリーズという投票理由も、もちろん参考にさせて頂きながら、単純に遊んでみて
面白かったという理由で投票された票を集計した結果を、一つの指標といたしました。

実際に全体の集計結果と指標を比べてみると、ほぼ同じ順位となっており、やはりゲーム好きなユーザーの
方が選んで下さった結果は、野球に例えるなら、選球眼が良いと強く感じました。

完全新作もしっかり選出されておりますし、大作の続編も選出されていて、本当に良い選考になったと
私自身も感じております。
また、おそらく近い将来、フューチャー部門にスマートフォンゲームが確実に選出されるだろうという印象も
受けました。

今回選出された作品も、優秀な作品が多く、これらのタイトルが春先に発売され、この先も楽しめると思うと
本当に期待が膨らみます。

加えて、今回の東京ゲームショウにおける基調講演で、CESAの鵜之澤会長が言われた
「スマートフォンでゲーム市場が倍に広がっている」ということを考えますと
市場は益々盛り上がってくると思います。

この盛り上がりに乗って是非、東京ゲームショウも、もっともっと大きくなって欲しいと思いますし
ゲームを楽しんでいきたいと思います。
投票して下さった皆様、本当に有難うございました。

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