受賞作品「年間作品部門」
年間作品部門 優秀賞
作品概要

タイトル METAL GEAR SOLID PEACE WALKER
発売日 2010年4月29日
価格 5,229円(税込価格)
プラットフォーム PSP®(PlayStation®Portable)
販売元 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
発売元 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
開発元 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
URL http://www.konami.jp/mgs_pw/jp/index.html
コピーライト表記 ©Konami Digital Entertainment
優秀賞選考理由
携帯機の常識を越えた圧倒的なクオリティを実現すると共に、
シリーズ初となるアドホック通信に対応、協力プレイによる潜入ルートの
開拓や、敵部隊との戦闘、基地の拡張など、ゲームの戦略性を広げ、
多くのユーザーから支持を受けての受賞となりました。
 
この作品について
シリーズの生みの親である小島秀夫が、監督・脚本・ゲームデザインを
手掛ける「敵に見つからないように潜入する」ステルスアクション、
「メタルギア」シリーズ最新作。
 
物語は
祖国もBIGBOSSの名も捨て、自らの部隊とともにコロンビアに
駐留していたスネーク。そんな彼の前にある時、中米コスタリカからの
来訪者が現れる。
 
冷戦当時、東西パワーバランスの鍵を握っていたと言われる
中南米にて、奇跡的に平和を保っていたコスタリカだが、
その各地で謎の武装集団が不穏な動きを見せ始めているという。
 
調査を始めたスネーク達だが、核抑止の危うい均衡の元に保たれていた
幻想の平和(PEACE)は、儚くも消え去ろうとしていた―。
 
本作は
携帯機の特性を生かし、シリーズ初となるアドホック通信による
協力プレイに対応。ミッションによっては、最大4名での協力プレイが
可能となり、互いにサポートしあったり、協力プレイならではの潜入ルートを
切り拓いたり、ゲームを遊び込む事により自分の基地を拡張したり、
新たな楽しさを体験でき、ゲームの戦略性はより広がっていきます。
 
「メタルギア ソリッド」を携帯機で持ち運ぶ新しいゲームスタイル、
MGSがどう進化するのか。新たな挑戦と、進化をお楽しみ下さい。
 

ゲーム制作者のコメント
この度は「日本ゲーム大賞2011」優秀賞に選んで頂いてありがとうございます。
大変、光栄に感じております。
 
今回のMGS PWはこれまでの「メタルギア」シリーズの中でも特別な狙いを持って製作した作品です。
 
近い将来、ひとつのゲームを室内室外をとわず、いつでもどこでも遊べるような時代が来ます。
その来るべきクラウドコンピューティング時代に備えての第一歩として、
「携帯機で遊べるMGSとは?」を実験的にPSPという携帯機で製作したのが本作です。
 
携帯機で持ち運べるMGSとは?友人達とワイワイ遊べるMGSとは?
平成の若者たちに遊んで貰えるMGSとは?等を熟慮して、水平方向に進化させたのがPWなのです。
従って、旧来のMGSとは異なるアプローチを、大きなリスクを背負って生まれた特異なMGSと云えます。
 
また、このPSP版のPWは2011年11月に「HDエディション」としてハイエンドの据え置き機にも
登場することとなります。
そうなれば、携帯機と据え置き機との「トランスファリング」が可能となり、さらに疑似クラウド感覚で
MGSをいつでもどこでも遊べるようになります。
 
今回のMGSは最先端のハイエンド機での続編ではありませんでしたが、
ゲームの仕様、ビジョンはかなり未来を見据えた設計になっています。
その部分を評価していただけたのだと思っております。
 
ありがとうございます。
 
ゲームデザイナー 小島 秀夫
 
受賞作品一覧へ戻る
  経済産業大臣賞 年間作品部門 ゲームデザイナーズ大賞 フューチャー部門 アマチュア部門