■総評
トレンドの主流であり、楽しさがすぐに伝わるアクションやパズルではなく、
シミュレーションというジャンルでチャレンジしたことを高く評価しましたし、
実際、他の応募作と比較して、最も差別化が図られていた印象を受けました。
また、キャラクターであるピクスの小気味よい挙動、シンプルで分かりやすい
統一感あるビジュアル、漂うような感覚に誘うサウンドなど、
ゲーム全体として独特の雰囲気を作り上げたデザインセンスを高く評価しました。
■評価ポイント
○ピクスの挙動をしっかり作ることでプレイヤーを"つかむ"ことが出来ている
○ルールや操作をシンプルにし、シミュレーションゲームの課題である「分かり難さ」を回避している
○ルールと操作のチュートリアルがしっかり実装されている
○ゲームのテンポ、ビジュアル、サウンドについて、非常に調和が取れており、制作段階で十分なコミュニケーションがとれているように感じる
○商用ベースの製品とは一線を画した、独特の雰囲気を醸し出すゲームデザインが印象深い
※攻略のコツがもう少しわかりやすい形で実装されれば、大賞を狙える作品であると思います。
※シンプルにまとめているだけに、改善・拡張された形がどうなるのか、非常に興味があります。
【プレゼンター:庄氏によるプレイ印象】
本作でまず気になったのは「見た目と雰囲気の良さ」です。
ピクスと呼ばれる生物の動き、群れを成して動く雰囲気が見た目に楽しく、何となく見続けてしまう魅力がありました。
ピクスの数が増えれば増えるほど、ピクスの集団が動いているのがより気持ちよく、見た目から受ける印象が良かったです。
ゲームそのものも、ルールや操作そのものがシンプルでわかりやすく、何となく続けてしまう魅力がありました。
自分たちの領土を拡充していく喜び、敵が攻め込んできたときの危機感、敵のスフィアを奪い取ったときの充実感、
といったわかりやすい感覚が楽しめて良かったです。
今後もさらに魅力あふれるゲームを作ってほしいと思います。