落ちモノはさまざまなバリエーションがすでに世にあり、本作のように積んだブロックが
重力よって動くアイデアも、すでに斬新といえるものではありません。
それでも高い評価となった理由としては、丁寧な作りこみでこのまま商品にできるのでは、
と思えるほど完成度が高かったことです。
イージーでは適当に積んでいってもそこそこ勝手に消滅していき気軽に楽しめて、
ハードではどんどん消していかないとかなりキツい。
そのあたりのゲームバランスの設定が適切なので、気持ちよく遊べます。
積みあがりそうになっても、運にまかせてビーカーを揺らしまくるとけっこう助かるというのも、
気持ちよさのアクセントになっていて、もっと遊びたいという気にさせるゲームです。
グラフィック、BGM、画面演出も統一感があり、作品の印象を強くしています。
ブロック(グラビトン)の種類や大きさにバリエーションをもたせて遊びの幅を広くしてあったり、1人用、CPU対戦、2人対戦、
オプション設定などの各種メニューをしっかり用意してある点も、製作者が細かいところまで気を配っていることが感じられました。
「商品になっているか」というプロ的な視点をしっかり持った制作チームだと思います。