受賞作品アマチュア部門
佳作ガバリー旅行記
作品概要
タイトル | ガバリー旅行記 |
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プラットフォーム | PC |
学校名 | 日本工学院専門学校 |
受賞者名 | 3CLUB |
佳作 選考理由
この度は受賞おめでとうございます!
絵本の世界を歩いているようで、ほっこりプレイさせて頂きました。レベルデザインが面白かったです。
主人公の体の大きさに応じて起動するギミックを組み合わせ、マップ探索していく。「ひょっとしてこうやればいいの?」という疑問から、仮説、実験、実証のサイクルを回す事を理解すると、マップ環境を用いて自分で解を探していく冒険感はとても気持ちが良かったです。
小さくなって下からの風にのって浮き上がるのは特に気持ちよかったです。一方で、何をやってよいか分からないという意見もありました。何をやるのか探すことも含めて本作の面白さではあると思いますが、人によってはプレイを止めてしまう要素にもなっていました。
ゲームに慣れるまでは、導線を一本道にし、段階的に遊びを増やしていき、各ボタンのチュートリアルをいれるなどを行うと、伝わりやすかったのかなと思います。
全体として、グラフィックやエフェクト、SEに至るまでゲームデザインに絡めて考えられており、特にレベルデザインに良さを感じました。
ほっこりした見た目に反し、思考力を求められるアクションパズルゲームとしてしっかり楽しめました。
制作に関わった皆さんのさらなるご活躍に期待します!
株式会社ディー・エヌ・エー 蓬萊 寛
この作品について
体のサイズが変化する不思議な世界を旅して、バッジを集めてゴールを目指す謎解きアクションパズルゲーム。「キャラクターのサイズによって世界が変化する演出や体験作り」にこだわった作品。
特定の床を踏むとキャラクターの体は小さく変化しますが、そのポイントは単に大小2段階に切り替わるのではなく、「徐々に」小さくなること。
体が小さくなることで、狭い場所が通れるようになることはもちろん、今まで隠れていた足場が見えてきたり、上昇気流を使って高い所へ登れるようになります。また、体が小さすぎても使えない足場も存在するなど、時には体を大きくする必要も。状況に応じて適切な体のサイズを見極めて微調整することが攻略のポイント。
愛らしいキャラクターが活躍する絵本のような世界観をベースとしながらも、その攻略には高い思考力が求められる戦略性の高い作品です。
ゲーム制作者のコメント
この度は遊んで下さり、また佳作に選出して下さりありがとうございます。
チームメンバー3人という受賞チームの中では最低人数での挑戦でしたが結果を残せてとても光栄です。
本作では「小さくなること」というメインの遊びに対し、ステージを解くパズル要素や、ほわほわと浮かぶエフェクトが小さくなることで妖精が見えるようになるなど、視覚や頭脳など様々な角度から体験へアプローチし「こだわり」を持って制作したためそこを評価していただけてとても嬉しく思います。
一方で実装工数が多い遊びの仕組みな為、短期間の開発難易度が上がってしまい苦戦した部分もありましたが3人の熱量でここまで登りきれたと考えております。
そしてこの経験は今後の制作において大きな糧になると思います。
最後になりますが、アドバイスを下さった先生方、評価して下さった審査員の皆様、最後の日本ゲーム大賞アマチュア部門の賞へと導いて下さり本当にありがとうございました。