受賞作品アマチュア部門
優秀賞光郷ノ灯神
作品概要
タイトル | 光郷ノ灯神 |
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プラットフォーム | PC |
学校名 | HAL大阪 |
受賞者名 | 12FPS |
優秀賞 選考理由
受賞おめでとうございます。僕個人としては一番評価の高い作品でした。
特にビジュアル面においては圧倒的で、ビジュアルの部分でどこか妥協してしまう作品がある中で妥協点がほとんど見受けられず、美しいアートアクアリウムの世界を作り上げることができていました。ちなみに、個人的には秋のステージが一番好きで、紅葉した木々がとても綺麗でした。
またカメラワークにもこだわりが感じられました。3Dゲームと言えば大抵は右スティックでカメラ操作ができるものですが、本作ではカメラ操作はできず全てゲーム側のカメラワークに委ねており、その分この美しいアートアクアリウムの世界をどのようなカメラ位置・角度で映すかという点がよく考えられていました。
(一方で、この美しい世界を自由なカメラ操作でも見てみたいなとも思いました。良い作品だからこそ生まれる気持ちだと思います)
遊び部分も、パズル的な操作は「(光魚を誘導するための)灯篭を灯す」のみ、ギミックも3種類ほどなのですが、それらの要素をしっかりと練り合わせてステージが作られていると思います。
要素が少ないというのはユーザーが覚えるべきことも少なくて済む一方で、練りこみがあまいとつまらなくなってしまったり、同じようなステージばかりになってしまう懸念があるのですが、本作においてはその点は全く問題無く、「これらの要素でこのパズルをどう解くか」という点に集中することができるちょうどいい要素数になっていると思います。
ステージごとに「なるほど、こうするのか」と思わせるパズルや、タイミングをシビアに要求するパズル、ボーナスステージのような簡単なパズルがバランスよく配置されており、飽きることなく最後まで遊ばせていただきました。総じて高いレベルでまとまっている素晴らしい作品でした。
株式会社ポケラボ 小松 峻輔
この作品について
光を失った「アクアリウム」の世界を舞台に、光を纏う魚「光魚(ひかりうお)」を灯篭の光で導き、光を灯していくパズルアクションゲーム。
光と生命が調和する「アートアクアリウムの世界」を表現することにこだわった作品。
プレイヤーは光を操る主人公「灯神(ともしがみ)」を操作し、ステージを漂う光魚を誘導。その光でステージ上の光玉(ひかりだま)を取ったり、灯篭に光を灯したりするなど、各ステージに与えられたミッションをこなしていきます。
ただ光魚の動きは気まぐれで、目を離したすきに巣に戻ったり、別の魚の群に連れ去られてしまうことも。
春夏秋冬をモチーフとした4つのステージを用意。そのどれもが圧倒的なクオリティで表現されており、季節を表す木々や光魚以外の生き物たちなど、光と生命が織りなす空間はおもわず立ち止まってしまうほど。
実際には行くことの出来ない谷底や水面に至るまで、見事に表現された幻想的な作品です。