受賞作品アマチュア部門

佳作鏡娘

作品概要

タイトル 鏡娘
プラットフォーム PC
学校名 HAL大阪
受賞者名 睡眠欲

佳作 選考理由

受賞おめでとうございます!雰囲気があって、とても大好きな作品です。

「メビウス」という課題から「合わせ鏡」に写る鏡像の世界に発想を飛ばしたところに非凡な才能を感じます。

立体的な画面構成でありながら、その世界は「合わせ鏡」に閉じ込められた平面の鏡像の世界。だから、物理法則を無視して傾けるだけで飛び移れることに、不思議な納得性がでてくる。

逆に言えば、この不思議な「合わせ鏡」の世界をもっと掘り下げるとともに膨らませてほしかった気はします。無限に複製される不思議な空間の可能性。自分や人形、敵が写らない事の必然性。その納得できる表現方法や、逆にゲーム性を豊かにする方向でのアイデアの付加。まだまだ、考える余地のあるいいモチーフに思えました。

「合わせ鏡」のアイデアを具現化する世界観やコンセプトイメージ、UIについても非常に完成度の高い作品。同じ皆様が作る別の作品を是非遊んでみたいと感じさせる作品でした。

これを機会に是非さらなる上を目指して頑張ってみてください。

株式会社コナミデジタルエンタテインメント 岡村 憲明

この作品について

三面鏡の中に閉じ込められた少女「鏡花」を操作してゴールを目指すパズルアクションゲーム。

テーマ「メビウスの輪」の「無限」「表裏一体」という特性から「三面鏡の合わせ鏡」を連想。プレイヤーは、3つの鏡に映る映像を視点の移動で変化させたりある時は鏡を閉じたりしながら、映し出される足場を確保し前へと進みます。

ステージにより視点移動の方向には限りがあり、移動に必要な足場を映し出すのに苦労する場面も。また、合わせ鏡の開閉によって起動する敵キャラや障害物も存在するなど、どの視点からどのタイミングで鏡を開閉し、敵を消し足場を映し出すか、状況に応じた判断と操作が求められます。

着物の少女や敵キャラ、そしてグラフィックやBGMに至る細部まで、幻想的な雰囲気と世界観が見事に表現された作品です。

ゲーム制作者のコメント

この度は、日本ゲーム大賞アマチュア部門佳作を頂きありがとうございます。

今回のテーマである「メビウスの輪」をどうやって表現するのか、合わせ鏡をどうやって表現すのかを、かなりこだわって考え抜いて制作したので、その点を評価していただいたので大変うれしく思います。

プレイヤーの操作感や世界観にもこだわり、操作感ではチュートリアルやUI配置に気を配り、パッと目に入りやすくしました。

世界観では主人公の鏡花をはじめ、敵キャラや背景がとても綺麗に仕上げることができました。

今回の制作では、メンバー1人1人がとても頑張ってくれて、一緒に様々な苦労を乗り越えることができました。そして何よりも、楽しく制作にすることができたので、今回の結果に繋がってくれたなと思います。

最後になりますが、これまで応援してくださった先生方や審査員の方々の皆様、本当にありがとうございます。

来年度は大賞を取れるように頑張っていこうと思います。