受賞作品アマチュア部門

優秀賞PARADOGS

この度は優秀賞受賞おめでとうございます！

PARADOGSを最初に触った時に「令和のニューヒーロー誕生！？」と思いましたね。

キャラクターの能力として短時間録画自動再生機能を持たせるアプローチはすごく斬新です。

このPARADOGSというキャラクターには「自分なら僕なら私ならこのキャラでどうゲームを作るのか」を審査員達に考えさせた、それくらい魅力的な個性があります。

ある程度熟成してしまったゲーム開発において、新規の特殊ギミックはキャラクターの外側につけがちなところですが、それを外に逃さずキャラクターの能力としてきちんと腹落ちさせる世界観や操作感。まだまだ新しいキャラクターが作れるかもしれないと、自分自身が勇気をもらえましたね。

キャラクターばかり持ち上げましたが、ゲーム部分が、このキャラクターで遊ぶとしたら、の一つの答えとして十分成り立っているからこその優秀賞です。

思うようにいかないスイッチにイライライライライライラ・・・そんなイライラのなかでも特に制限なくトライアンドエラー出来る仕上がりもすごく好印象です。

次回のゲームも楽しみにしております！

株式会社スクウェア・エニックス　岡山博紀

自身の動きをループ再生することができるキャラクターである犬を操作してゴールを目指す、２Dアクションパズルゲーム。

テーマ「メビウスの輪」から「無限」や「反転」などを連想した結果、「ループ再生」というアイデアを採用。

プレイヤーは自身の行動を短時間録画。ループ再生を用いて、録画中の行動を分身に繰り返しさせることである時には届かない高さに行くための足場として、またある時には自分の代わりにスイッチを押してもらうなどして、ゴールを目指します。

ただしループ再生には時間制限があり、また使いすぎると低スコアに。最小限のループ時間で、いかに効率良くクリアするかが攻略のポイント。「ループ再生」という斬新なアイデアと高度な戦略性、何度でもトライしたくなるゲーム性の高い作品です。

この度は日本ゲーム大賞アマチュア部門という栄えある賞を頂けたことを光栄に思います。

今回の制作で苦労した点は、テーマの「メビウスの輪」をアイデアに落とし込むことで、制作期間の半分を費やしました。

自分で面白いと思えるゲームを制作するために行った事は、まずは実装してみるということです。

形にすることで、自分の脳内のイメージとの乖離も解消でき、実際にそれらのアイデアを遊んでもらうことで意見や感想を貰いやすくなるなど、様々な利点がありました。

思いつきのアイデアをまずは実装、ということができるのは個人制作の強みだと思います。

ただ、この行動が起こせたのは実際にプレイしてもらえるクラスメイトや先生方の協力があったからだと思います。それに、遊んでもらえた方に好評を頂けると、とても励みになりました。

これからもこの経験を糧に、人に楽しんでいただけるようなゲームを制作していきたいと思います。

本当にありがとうございました。

早稲田文理専門学校　田之上和億