受賞作品アマチュア部門

優秀賞DungeonInversion

作品概要

タイトル DungeonInversion
プラットフォーム PC
学校名 HAL名古屋
受賞者名 ベイビーのひとりごと

優秀賞 選考理由

アクション、ギミックともに非常にシンプルですが、ステージを上下反転させ、自分のゴーストとの協力要素を入れたことで非常に遊び応えのある作品になっていると思います。

ステージがループする前のプレイヤーのアクションがゴーストになるアイディアも素晴らしかったです。

ですが、ループすると必ずステージが反転するルール上、ゴーストのミスで失敗すると分かっていながらプレイを進めなくてはいけない場面があり、ゴーストとプレイヤーの動きがピタッとハマる気持ちさよりも帳尻を合わせていく印象が強く、クリアの達成感や気持ちよさは薄いと感じました。

ゲームとして成立させることは大前提ですが、そのうえでプレイヤーにどんな体験を提供できるのかも非常に重要な点だと思います。

達成感、爽快感、鳥肌の立つような恐怖感など、ゲームによってさまざまですが、いつか唯一無二の体験を味わえるゲームを作ってくれることを期待しています。

このたびは受賞おめでとうございます。

KADOKAWA Game Linkage 水永 満

この作品について

テーマ「メビウスの輪」を「反転」と「ループ」と解釈。

洞窟内を探検する主人公を操作し鍵を集め、ゴールを目指すアクションパズルゲーム。各ステージの一番端に存在する謎の白い霧に飛び込むと、ステージが上下反転するだけでなく、霧に飛び込む前の自分と同じ動きをするゴーストが出現。

ステージ上の鍵を取るためには特定の魔法陣に触れる必要があり、プレイヤーはゴーストが上手く魔法陣に触れるよう、ループ前の自身の動きを調整します。

ステージ上のギミックをうまく使いこなしながら、常にゴーストが出現した後を見据えた行動をとることが攻略のポイント。テーマである「メビウスの輪」の「反転」と「ループ」という特性をうまくゲームに取り入れた遊び応えのある作品です。

ゲーム制作者のコメント

この度は、2021年日本ゲーム大賞アマチュア部門の優秀賞という素晴らしい賞を頂き、本当にありがとうございました。

苦しい時でも支え続けてくれたチームメンバーはもちろん、教官の先生方や、お世話になった沢山の方々のおかげでここまでこれたので、受賞できた時は本当にうれしかったです。

オンラインで作品制作を進める時間が多い中で、「意見のぶつかり合い」や、「もっとこうした方が面白くなるのではないのか」等の通話を常に行なっていき、何度も修正、改善を繰り返し、お互いを鼓舞しあって制作を続けたからこそ、このゲームを作り上げることができました。何度も壁を乗り越え続けてきた結果が形になったと思います。

今後もチーム全員で更なる努力を続け、ゲームクリエイターとしてのレベルを上げて、業界にとって力になる人材になっていきます。

優秀賞の受賞、本当にありがとうございました。