受賞作品アマチュア部門

優秀賞オリヒメ

作品概要

タイトル	オリヒメ
プラットフォーム	PC
学校名	HAL東京
受賞者名	こもへり -Common Heritage-

優秀賞選考理由

この度は受賞おめでとうございます。

紙をステージに見立て、「ステージ自体を折って、繋げて、ゴールに辿り着く」という発想が斬新且つ、しっかりとパズルゲームとしての面白さに直結されており、ゲーム性の高さを高評価ポイントとさせていただきました。

ステージ設計も秀逸で、スタート時のステージ形状から、朧気ながらある程度「折り曲げるべき形」が推測できるようになっており、プレイヤーに「考える楽しさ」及び「成功したときの達成感」を提供することに成功しています。

仕様面においても、プレイヤーが煩わしさを感じずにゲームを続けられるよう、細かな配慮が施されており、また、ゲームとしての楽しさを更に引き上げるためのステージギミックなどがしっかりと設計に組み込まれているのもポイントが高いです。

紙を折り曲げる際の手触り感も気持ちよく、総合的な演出なども含めてよく作り込まれており、結果、最終ステージまで没入感高く遊ぶことができました。

今回はPC向けの開発でしたが、ゲーム内容及び操作性としては今後スマートフォン向けのアプリとして展開してみても面白そうだと感じました。

グリー株式会社　川又誠

この作品について

主人公の「オリヒメ」を操作。折り紙でできたステージを折って繋いでゴールの「ヒコボシ」を目指すパズルゲーム。

テーマ「メビウスの輪」の「表と裏がつながっている」点に着目。

プレイヤーはステージ上の紙を折って繋げ、表と裏を行き来したり別の折り紙に移動しながらゴールを目指します。時には折り曲げた紙をぶつけて起動するスイッチや、折り曲げられない紙も存在、多彩なギミックがプレイヤーの行く手を阻みます。また時には同じ道を二度三度と折り曲げる必要も。パズルゲームにはかかせない状況判断だけでなく、高度なひらめきも攻略のポイント。

ゴールへの道をどう折り曲げて作るか？高い戦略性とクリアできた時の爽快感あふれる作品です。

ゲーム制作者のコメント

この度は日本ゲーム大賞アマチュア部門優秀賞をいただき、誠にありがとうございます。

気持ちのよい操作で、これまでにないパズルを解き、最後まで飽きずにプレイできるゲームを目指し、実現することができたのはメンバー全員が作ることへの強いこだわりを持って制作してくれたからだと考えています。

そして、その要素の一つ一つが高い評価をいただくことができて心から嬉しく思います。

この作品は多くの方にテストプレイしていただき、アドバイスをいただいてギリギリまで操作性やステージの調整をしていました。

開発者だけでは慣れや思い込みによって気付けなくなることもあるということをこの度の制作を通じて痛感いたしました。

これからもプレイヤーの目線を忘れず、面白いと感じてもらえるゲームを制作するため精進して参ります。