受賞作品経済産業大臣賞

経済産業大臣賞は、あつまれ どうぶつの森 開発チームに

ゲーム産業の発展に寄与した人物に贈られる経済産業大臣賞は、あつまれ どうぶつの森 開発チームが受賞されました。

現実と同じ時間が流れる、プレイヤーそれぞれの無人島で、自由気ままな毎日を過ごす本作。

虫捕り、魚釣り、住民との交流、多岐にわたるアイテムの収集、島のデザインなど、楽しみかたは人それぞれ。SNSにおける情報発信・情報交換も活発で、さまざまな人の島に遊びに行くきっかけにもなるなど、プレイヤー同士のコミュニケーションも盛り上がりました。

また、インフルエンサーや著名人がユーザーとして主催するイベントに多くの注目が集まるなど、ユーザー自らが発信する情報を起点とするコミュニケーションにより、国内のみならず世界中で社会現象と呼べるほどのムーブメントに発展。

本作をきっかけに、久しぶりに据え置き型ゲーム機でのプレイを再開したユーザー、さらには初めて据え置き型ゲーム機を購入したという声も多く、携帯専用の「Nintendo Switch Lite」は、ソフト同時発売となった新色の『コーラル』を中心に、多くの女性客にも受け入れられ、今も人気が続くなど、ゲームユーザーの裾野を大きく拡大しました。

更には、自分だけの衣装などをデザインして、オンライン上でプレーヤーに公開できるゲーム内機能「マイデザイン」を、実在する様々なブランド・企業が活用。

海外の有名美術館が所蔵品をアイテム化し、データを提供するなど、他分野のファンからも注目を集めた点なども含め、当産業の発展に大きく貢献された点が評価されての受賞となりました。

経済産業大臣賞の設立趣旨

一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会では、コンピュータエンターテインメントをひとつの文化として捉え、その振興を図るとともに、コンピュータエンターテインメント産業の発展に寄与することを目的に1996年より、本表彰制度を開催、今回で24回を数えます。

日本ゲーム大賞は、これまで「年間作品部門」「フューチャー部門」「アマチュア部門」の3つのカテゴリーにおいて、優れたゲームソフトの選考・表彰を行ってまいりました。

2008年より、これまでのゲームソフトのみを対象とする表彰制度から、産業発展に寄与された人物・団体を対象とする「経済産業大臣賞」を新設。
産業を支えるゲームソフトと人物・団体の両面を対象とする”より開かれた意義ある表彰制度”として開催しております。

経済産業大臣賞の選考基準

優れた作品を創造することにより、ゲーム産業の発展に寄与された方、 また新たな表現、技術などを用い、ゲーム産業の裾野を拡大された方に贈られます。
なお、選考対象は人物・団体としております。