受賞作品アマチュア部門

佳作ウォーターキャリー

作品概要

タイトル ウォーターキャリー
プラットフォーム PC
学校名 ECCコンピュータ専門学校
受賞者名 雨天決行

佳作 選考理由

受賞おめでとうございます。

物理シミュレーションを使った、水で火を消すパズルゲーム、ということで最初の印象は「ありがちなゲームだなぁ」というものでしたが、ところがどっこい実際にプレイしてみると不思議なくらいハマっちゃいます。

シトシト降り続く雨と共に、いつまでもどこまでもステージを進めたくなるテンポと雰囲気が中毒性を高めてくれ、全部で30用意されているステージも、ボリューム的には十分かと思いきや、「もっともっとお題を出してくれ!」という気持ちにさせてくれました。

バケツに溜まった水だけでなく、雨粒1つ1つにもしっかりと判定があるのがこのゲームのミソになっています。

また、単にオブジェクトを配置するだけでなく、時にはタイミングを見計らって置く必要があったりと、アクセントが効いていて飽きさせない工夫が感じられます。

後半のステージで、もう少しステージギミックのバリエーションや、オブジェクトの種類などが増えてくると、もっともっと遊びたくなるのに!というのが少し残念でした。

今回はPCでのプレイでしたが、スマホにも展開して、ぜひ通勤途中にプレイさせて欲しい、と感じた作品です。

セガ 大橋 宣哉

この作品について

テーマの音を「雨の音」「水がはじける音」「大量の水が流れている音」と捉えた作品。

降り続く雨とバケツにたまった水をうまく誘導して消火する、物理シミュレーションパズルゲーム。

バケツは満タンになると底が抜け、水が落下します。

火元とバケツの位置を見極め、底が抜ける前に、適切な形の木材を適切な位置に配置することが攻略のポイント。

テーマの音から「雨の音」「水がはじける音」「大量の水が流れている音」を連想し、ゲーム内にはその3つの音とパズルの要素がふんだんに盛り込まれています。

また、使用する木材には費用が発生、ステージごとに予算が決められるなど、誰でも簡単にプレイできるシンプルなゲーム性と、高い戦略性を持ち合わせた優れた作品です。

ゲーム制作者のコメント

この度は、日本ゲーム大賞アマチュア部門佳作をいただき、ありがとうございます。

私たちは、全員が企画専攻ということもあり、企画としての面白さや既存のパズルゲームとの差別化を重要視して作ってきたので、その部分を評価していただけて嬉しく思います。

企画専攻ならではの見た目の視認性や統一感など、仕様や挙動にこだわりを持って最大限の力を出し切り、満足のいく作品を完成させることができてよかったです。

私たちは少人数でのオンライン制作でしたが、それぞれの個人の技術や意思疎通能力の高さがあってこそ3人でここまで行けたのだと思います。

審査員や運営事務局の皆様、協力いただいたすべての方々に、心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。

今年は佳作でしたが、まだ上があるのでここで満足はせず、来年は大賞を目指します。