タイトル | うつしき |
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プラットフォーム | PC |
学校名 | 日本工学院専門学校 |
受賞者名 | チーム自然だいすき |
季節を遷すという挑戦的な要素をゲームとして実現しようとしたところは、まず素晴らしいです。他には見られないコンセプトでした。
しかし瞬時に季節を切り替えてゆくというギミックは、ちょっとリアリティとしては無理があるよな・・・と思いながらプレイを始めました。
ところが意外にも季節それぞれの空気感を感じさせる美しさがあり、一瞬でありながらシームレスな季節の変化も逆にそれぞれの季節を強調して感じさせることにつながっていました。
光やサウンドの演出も丁寧に作り込まれており、作者がイメージする優しいそれぞれの季節感が伝わってきました。
ゲーム的なギミック=敵キャラの設定や障害を乗り越えてゆく仕組みは、残念ながらあまり新しさや面白さを感じませんでした。このゲームの核であると思われる美しさや空気感を味わうことにつなげるこだわりがあると良かったかなと思います。
コナミデジタルエンタテインメント 御子柴 英利
季節を遷して進むパズルアクションゲーム。
プレイヤーは自在に季節を進め、そしてある時は戻しながら、季節毎に設けられたギミックを利用して、ステージの奥を目指して進みます。
春はタンポポの綿毛で空を飛び、夏は成長したツタを使って崖を登ったり、秋はキノコに乗り大ジャンプしたり、そして冬には川を凍らせて渡る。季節を変化させギミックを上手く活用することで、様々な障壁をクリアします。
四季の遷りかわりは、単純な見た目の変化だけではなく、季節をよりリアルに感じさせる光の加減や明度、虫や鳥の鳴き声もなど、細やかな演出が施されています。
ゲームに馴染みのない人でも楽しめるやさしくあたたかい世界観と季節を遷すというユニークなコンセプト、そして四季折々の美しい風景が印象的な作品です。