タイトル | Projection |
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プラットフォーム | PC |
学校名 | 早稲田文理専門学校 |
受賞者名 | チーム投影 |
今回の「うつす」というテーマに対して「物の影を映す」手法を用いたこの作品は、とても素直な選択をした作品だと感じました。
素直であるからこそ、それをどう “ゲームとしてつくり込むか” が問われることとなります。
この『Projection』はそのハードルをヒョイと飛び越える、非常によくつくり込まれていて関心させられる作品でした。
「うつす」のテーマから影の投影を発想し、光源を動かす3Dステージとその投影先である2Dステージからなるアクション要素とパズル要素のあるゲームシステムを設計し、そのゲームシステムにおいてユーザーが影を投影したくなる仕掛けとして「影の世界から灯りの世界へと旅する姫。
その旅路で城からの兵士に追われる姫を、ランプの妖精が灯りの世界へと導く」という世界観をつくり、その世界観を表現するためキャラクターやサウンドをデザインする・・・
そうしてつくられただろうこの作品からは、開発者の方々のいくつもの工夫や丁寧なこだわりが感じられます。
テーマにとらわれるのではなく、テーマを上手く用いてちゃんとユーザーを楽しませることに成功している、本当に完成度の高い作品です。
楽しく遊ばせてもらいました、ありがとうございます。受賞おめでとうございます。
ポケラボ 下村 大輔
影の世界に住む姫を、色のある灯りの世界へと導くアクションパズルゲーム。
ゲーム攻略のカギは、影を映す、そして消すこと。プレイヤーは、姫の歩く道の状況に応じて、ランプの妖精を操作し、必要な影を映しだし、または影を消しながら姫を導きます。
道が途中で途切れた崖には、四角い箱にランプの光をあてて、その影を映し出し、道を作ります。
障害物のサイズや形に応じて、光をあてる物とランプの間の角度、距離や高さなどを瞬時に判断し、高い壁には、物にランプを近づけ大きな影を映しだし、逆に邪魔となる影には、ランプをジャンプさせ、影を消して姫を助けます。
光と影をテーマとする独特の世界観と、瞬時の判断が求められる戦略性の高い作品です。