発表授賞式
主催者代表挨拶
会長 鵜之澤 伸
本日は、「日本ゲーム大賞2014 経済産業大臣賞・年間作品部門
発表授賞式にお集まり頂きまして誠に有難う御座います。
本日より、「東京ゲームショウ2014」がスタートしました。
この業界は、毎年、非常に速いスピードで変化しておりますが
特にインターネットやスマートフォンの普及によりさらに加速度を増しており、
その変化についていくのが非常に大変であると感じます。
先々週にCEDECという、同じくCESAが主催しておりますゲームクリエイター等
業界関係者のためのカンファレンスがありましたが、
このCEDECも例年の3割増しで約6500人もの参加者がいらっしゃいました。
昨今は、今までの家庭用ゲーム機に加え、皆さんご存じのスマートフォンの利用者が伸びており、
その性能も更に進化して家庭用ゲーム機と遜色ないグラフィック、通信機能を搭載するようになりました。
そうなると、作り手側としては、CEDECのようなカンファレンスで、
各々新しい情報を積極的に入手し、ゲーム制作に導入する必要性があり、
簡単なゲームでユーザーの皆様が満足されるのは難しい世界が来たと共に、
新しい遊びを生み出せる可能性が広がったということをひしひしと感じます。
本日は、発表授賞式の中で、2013年度に発売されたゲームを表彰させて頂きますが、
これまでは発売したら開発はそこで終わりというようなタイトルがほとんどでした。
しかし、今では家庭用ゲーム機であっても、発売した後もダウンロードコンテンツの追加やシーズンパスのように、
とにかくゲームクリエイターが継続して開発を続けるような形となっております。
まして、スマートフォンのようなネットワークを活用したモバイルゲームは、
毎日更新すると共にイベントを行うタイトルも多く、今までのゲームとは作り方が大きく変わっております。
非常に大変な世界であり、苦労されているクリエイターの方々を、本日このような形で表彰させて頂いて、
受賞を励みにして頂き、また他のクリエイターの皆様のお手本となり、
この業界全体がさらに活性化することを切に願います。
日本のゲーム産業、日本のゲームクリエイターの方々は、
おそらく世界の中でも類を見ないような斬新なアイデアと、
日本独自の文化やテイストをお持ちかと思います。
ゲームらしいゲームを作れる、そのセンスに非常に期待しておりますし、
今後は、東京ゲームショウにも多数ご参加を頂いております海外の皆様にも、
もっと多くの日本のゲームをご提供できることを切に願って、主催者代表の挨拶と代えさせて頂きます。
受賞される皆様におかれましては、おめでとうございます。
私も期待して、発表を拝見させて頂きます。
本日はおめでとうございます。