日本ゲーム大賞2013

日本ゲーム大賞

経済産業大臣賞 ご挨拶

経済産業省 経済産業副大臣
菅原 一秀 様
菅原一秀様

経済産業副大臣の菅原一秀と申します。

本日は日本ゲーム大賞2013 発表授賞式が
盛大に開催されます事、
心より御祝いを申し上げます。

先程、この会場に入りまして、
夢があり、そして多くの人が行き交う、
このゲームの持つ魅力を肌で感じ、
大変な感動を受けました。

発表授賞式に際し、コンピュータエンターテインメント協会様、そして日経BP社をはじめとする多くの関係の皆様に、このような素晴らしいステージをご準備頂きました事、心から感謝と敬意を表したいと思います。

安倍政権も成長戦略の中心として、日本のコンテンツ産業を次々と海外に展開して行く姿勢で臨んでおります。

日本のコンテンツと言えば、歌、音楽、映画など、様々ございます。
しかし、中でもこのゲームこそが、最も海外展開に成功しています。
数字で申し上げますと、海外における家庭用ゲームの売上総額は、2012年で8,380億円となります。
これは国内のゲーム市場が約4,000億円ですから、その倍以上の数字となります。

この数字は、日本のゲームがコンテンツとして、多くの方々を魅了する大きな力を持っていることを示しております。
各ゲーム会社、関連会社、そしてプロデューサー、クリエイターの皆様に敬意を表したいと思います。

コンピュータエンターテインメント協会の鵜之澤会長から先程お話がありましたように、ゲームを制作することは、終わりのないマラソンのようなもので大変苦しいものだと思っております。
しかし、そこを乗り越え、国内及び海外の市場での売り上げが、共に1兆円に及ぶような産業へと成長を遂げて頂きたいと思っております。

その一助となるべく、経済産業省といたしましても、IT人材の育成等にも、約40億円の予算を投じてまいりました。
また、コンテンツの海外展開促進に関しましても、来年度、さらに力を入れていく所存です。

こうして日本のゲームが、国内はもとより、世界中の皆様に夢を与え、そして素晴らしい地球社会をつくっていく源泉になって頂きたいと、改めて思います。

先程申し上げた8,380億円の内訳を見ますと、アメリカが約50%、ヨーロッパが43%、アジアがまだ6%です。
アジアこそ、43億人という大きなマーケットであり、日本のゲーム産業に関わる皆様の大きな活躍によって、更なる市場拡大を図っていただきたいと思っております。

一方で、海賊版の問題が、関係の皆様の頭を悩ませていることと思います。
経済産業省でも、CODA(コンテンツ海外流通促進機構)を通じ、アップロードされた違法なコンテンツに関する削除要請を各国に促しております。
その結果、96%が要請に従い、削除されております。

これからも、日本と各国の司法当局と、より一層連携をし、皆様が血と汗と涙で作り出したゲームコンテンツを守って行きたいと考えております。
違法なアップロードによって、日本は、6年間で2兆円の損失を被っております。
徹底的な対策強化を行い、産業の発展を支援していきたいと思います。

本日は受賞された皆様に重ねてお祝いを申し上げ、鵜之澤会長を始めとする協会の皆様に敬意を表したいと思います。本日は誠におめでとうございます。

経済産業大臣賞
年間制作部門
ゲームデザイナーズ大賞
フューチャー賞
アマチュア部門