発表授賞式
年間作品部門 大賞
日本ゲーム大賞2011「年間作品部門」では、去る4月11日から
7月22日までの間、インターネットとはがきによる一般投票を
実施いたしました。
その後、日本ゲーム大賞選考委員会による最終審査を経て、
各賞を決定いたしました。
 
 

グローバル賞
グローバル賞は海外市場において最も高い評価を得た日本作品と
海外作品の2つの作品に贈られました。
各受賞者にはトロフィーが贈呈されました。
【プレゼンター】
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会 
臼井 興胤 理事
 

【日本作品部門】

ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー / 株式会社ポケモン

受賞者 この度はこのような賞を頂きまして大変光栄に思っております。
ありがとうございます。
 
この作品には、ポケウォーカーというゲームと連動した万歩計が付いており、
全世界で1000万本以上販売されているゲームなのですが、
1000万人以上の方々がポケウォーカーを持って歩いている、ポケモンを
育てているというところを想像すると、非常に感慨深いものがあります。
 
この作品は、非常に難産だったのですが、当時の努力がこのように
報われて大変嬉しく思っております。開発を頑張ってくれたスタッフ、
ローカライズを手伝ってくれたスタッフ、関係各社の皆様、そして、
全世界のポケモンを遊んでくれたプレイヤーの皆様に感謝いたします。
ありがとうございました。
 
 

ディレクター
森本 茂樹 氏
(株式会社ゲームフリーク)

 
 

【海外作品部門】

コール オブ デューティ ブラックオプス / Activision / Treyarch

受賞者 受賞されたActivisionと開発のTreyarchが受賞の対象なのですが、
日本版の制作プロデューサーを担当させて頂きました私、小林が代理で
受賞させて頂きます。
 
この作品は、昨年度も、コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2で
グローバル賞を受賞させて頂きました。今年も引き続きブラックオプスで
受賞させて頂き、開発元のTreyarch、Activisionも非常に喜んでおります。
 
この作品は、前作に引き続いた続編のタイトルですが、字幕版と吹き替え版
この二つを分けて発売するという前代未聞の発売形式をいたしました。
実は前作のモダン・ウォーフェア2を発売した後、やはりすごく面白い作品
だったので、私はこういう風に遊びたい、字幕がいい、声優さんにこういう
人を使ってくださいと、様々なご要望頂きまして、皆様が楽しんで頂くには
どうしようかと様々な方法を考えた中で、字幕版と吹き替え版を別々に
発売するというやり方にチャレンジしてみました。
 
実際、その後のユーザーの方の反応を聞きますと、なかなかご好評
頂けましたので、良かったかなと満足しております。また、今年は引き続き
モダン・ウォーフェア3というシリーズが、11月17日に発売いたします。
また、壮大な戦争のゲームですが、世界最高峰のクオリティで楽しめる
ようになっておりますので、ぜひ楽しみにして下さい。
ありがとうございました。
 
 

日本版 プロデューサー
小林 大介 氏
(株式会社スクウェア・
エニックス)

ベストセールス賞
ベストセールス賞は日本国内で最多販売本数を記録した
作品に贈られました。受賞者にはトロフィーが贈呈されました。
【プレゼンター】
一般投票者代表 織戸 駿哉(しゅんや)君
                          遥香(はるか)ちゃん
                          由起子様
 

ポケットモンスターブラック・ホワイト / 株式会社ポケモン

受賞者 とても直球で分かりやすい賞ですので、本当に心から嬉しく
思っております。開発するにあたって、最初は10人程でスタートしたん
ですけども、最終的には70人以上で、約4年かけて、コツコツと
本当にアイデアにアイデアを重ねて作ってきました。
 
多くのお客様に遊んでもらえるという事が、何よりうれしい事です。
料理で例えると「これ美味いだろ」と作ったにもかかわらず、
誰にも食べてもらえないと、非常に寂しい思いをするのですが、
ブラック・ホワイトは多くのお客様に、しっかり食べてもらえたのでは
ないかなと非常にうれしく思っております。
本日は、こういった素敵な場所で、素晴らしい賞を頂くことができ、
感謝しております。
本当に有難うございました。
福澤氏 さあ、それではプレゼンターの駿哉君、そして妹さんの遥香ちゃん、
さらにはお母様にも、お言葉を頂戴出来ればと思います。
では、まず駿哉君からいってみるか、お兄ちゃん。思い切って
大きな声でどうぞ。
駿哉君 好きなポケモンはゼクロムです。
福澤氏 それだけを言いたかったのかな?
どんなところが好き?
駿哉君 カッコイイところが好きです。
福澤氏 駿哉君ね、さっきでトイレですれ違ったんですけれども、
なにかこう自分のネクタイ姿に、とても緊張しているようでしたよ。
鏡をじーっと見てましたからね。
駿哉君、目の前にいる方が君の大好きなゲームを作った人なんだよ。
福澤氏 じゃあ、遥香ちゃんはどうなんでしょう?
遥香ちゃん ミジュマルが好きです。
福澤氏 ストレートに好きか嫌いかだけを言うところが子供らしいですね。
普通大人だったら、この度は誠におめでとうございます、
とか始まるんですけれども。いきなり好きなキャラクターを言うって
ところが子供らしくていいですね。
せっかくですからお母様も一言頂けますか?
由起子様 この度はおめでとうございます。
福澤氏 そう!大人はこれから入るんですよ。これが大人と子供の違い
なんですけれどもね。
由起子様 私は赤・緑の時代からやっていてファーストポケモンがヒトカゲで、
ずっと遊んでまいりました。今回はすれ違い機能が付いてて、
すれ違った人と見比べて、勝ったとか、ひそかに楽しんでました。
福澤氏 もう、なんでもゲームボーイ時代からずっとポケモンを楽しんで
らっしゃるという事で、あまり詳しく言うと年齢がばれてしまいますので、
ということは筋金入りのポケモンファンという事でいらっしゃいますよね。
そして次の世代のお子様たちにもつないでいるということで。
由起子様 はい、孫とやるのが夢ですね。
福澤氏 いいですね!
3世代ゲームになりますね。駿哉君と遥香ちゃんが
結婚して、お子様が生まれて孫とポケモン最高ですね。
 
会場の皆様、壇上の方に今一度大きな拍手をお願いいたします。
どうもありがとうございました。
 

ディレクター
増田 順一 氏
(株式会社ゲームフリーク)



プレゼンター(左から)
織戸 駿哉(しゅんや)君
遥香(はるか)ちゃん
由起子 様

特別賞
この賞は一般投票によるユーザーからの支持に加え、
各選考委員からの推薦により与えられる賞です。
受賞者にはトロフィーが贈呈されました。
【プレゼンター】
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会 
臼井 興胤 理事
 

レッド・デッド・リデンプション / ロックスター・ゲームス

受賞者 ロックスターゲームス、アジア担当・日本担当のベン・ジェニングスと
申します。今日はロックスターゲームスの代表といたしまして、
この素晴らしい賞を頂きまして、非常にうれしいです。
本日はありがとうございました。
 

マーケティングマネージャー
アジア・日本担当
Ben Jennings 氏

ゲームデザイナーズ大賞
この賞は日本を代表する12名のクリエイターの投票により
今後の市場発展における一つの指標となる優れた作品、
その可能性を持つ作品に与えられる賞です。
受賞者にはトロフィーが贈呈されました。
【プレゼンター】
ゲームデザイナーズ大賞 審査員長 桜井 政博
 
 
【審査員長 桜井 政博 ご挨拶】
どうもこんにちは。桜井政博です。
日本ゲーム大賞の選考というのは、基本的に一般投票を重視して選考
されています。その一般投票の票数は基本的に市場が大きいソフトが、
やはり有利なんです。それはそれで非常に良いところはあります。
公平さという意味では一番ですから。
しかし、そうすると選考されるソフトは売れた順なのではないか、
続編ものばかりではないか、そういうものばかりが上位に
なってしまいます。
 
日本ゲーム大賞という、日本を代表する一番のゲームショウが
新しいコンテンツに対してこんなに鈍感でいいのか、そういう疑問と
ジレンマから生まれたのが、このゲームデザイナーズ大賞です。
今回、第2回目になります。
 

 

ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート /
5TH Cell Media, LLC.  株式会社コナミデジタルエンタテインメント

受賞者 本日はどうもありがとうございます。コナミの五十嵐と申します。
本来は、この場に立つのは5TH Cellの開発者の方が、立つべきだと
思うのですが、今回はこの会場に来られないという事で、代わりまして
ローカライズのプロデューサーをさせて頂きました私が登壇させて
頂いております。
 
5TH Cellという会社はシアトルにあるのですが、ここの開発メンバーは
昔からゲームが好きで、特に日本のゲームを遊んで育ってきた人たちが、
大勢いらっしゃいます。
 
今回、受賞の報告をさせて頂いたところ、「我々は、ずっと日本のゲームを
やって育ってきて、日本のゲームクリエイターを敬愛している。
その人たちに選んで頂いて非常にハッピーだ」と、大変感謝しているという
コメントを頂きました。私もこのような偉大なタイトルにかかわる事が出来て
非常に感謝しております。もちろん、開発元の5TH Cell、ライセンス元の
Warner Bros. Interactive Entertainment、そして、この作品を
ローカライズするにあたって色々協力して頂いた方にも、
この場を借りて御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
 
そしてこのような偉大な賞を頂きまして、ありがとうございました。
 
 

ローカライズ担当
プロデューサー
五十嵐 孝司 氏

 

桜井氏によるゲームデザイナーズ大賞の総括

桜井氏 このゲームデザイナーズ大賞で、一般票では4票、けれども
それを上回る票数が審査員の方々から投票された、
このような作品が選ばれたというのは非常に大きな意味が
あると私は思います。
 
このゲームというのは、自動的な意味という事では、特に
何もしないすごく冷たいゲームです。自分が何かしないと、
なにも見せてくれないし、なにも反応しない。
けれども、そういうシステムが、このゲームならではの
自由度を生み、非常に多くの作り込みと合理的なシステム
で構築し、プレイヤーの“遊ぶ気持ち”にゆだねた非常に
いいゲームとなっています。
 
こういう作品は、やっぱり目逃せなく、かつ、こういうものが
表彰されるという事は、非常に結果としては良かったのでは
ないかなと思っています。
 
ゲームデザイナーズ大賞を設立した意味というものが、
まさにここで出てきたという気がします。
 
ゲームデザイナーズ大賞の審査員の方々が、こういう人が
作ったゲームの審査に参加するという事は、私自身、実に
気がかりで、心が痛いところもあります。こういうゲームを
お前らが作ってみろと言われたらそれまでですからね。
しかし、ゲームデザイナーズ大賞というのがどういう意義が
あるのかという事は、分かって頂けたと、信じております。
 
 
グローバル部門
優秀賞は年間を代表するにふさわしい優れた作品に贈られる賞です。
今回は11作品が選出。各受賞者にはトロフィーが贈呈されました。
【プレゼンター】
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会
臼井 興胤 理事、鵜之澤 伸 理事
 

Wii Party / 任天堂株式会社

受賞者 本日はこのような賞を頂きまして誠に有難う御座います。私はWii Partyの
アソシエイトプロデューサーとしまして、代表してこの場に登壇させて
頂きました。
 
Wii Partyは、パーティーゲームなんですけれども、開発を進めるに
あたり、そもそもパーティーゲームというのは何だろう、というところを
根本的に考え、結論として、人と人とが一緒に遊んで楽しいゲーム、
楽しめるゲームというところに、辿り着きました。
 
単なる王道のゲームでは楽しくないかなと思いまして、ちょっと変わった
遊びなども色々入れており、開発スタッフで非常に試行錯誤しながら
開発を進めてきました。多くの方に受け入れられるかどうか、という不安が
ありましたが、結果的には皆様に非常に楽しんで頂けたようで、「親子3代で
楽しんでいます」、「家族でプレイしてみんな仲良くなりました」、という
コメントを頂きまして大変嬉しく思っております。
 
本日は、本当にありがとうございました。
 
 

アソシエイトプロデューサー
廣瀬 美由貴 氏

 
 

英雄伝説 零の軌跡 / 日本ファルコム株式会社

受賞者 ご紹介いただいたように英雄伝説シリーズというのは、20年に
わたって制作、発売しているタイトルでして、それも、今までパソコンの
ゲームとして制作してきたものだったのですが、零の軌跡で初めて
コンシューマー機で、オリジナルタイトルとして発売しまして、僕らとしても、
不安いっぱいのタイトルでした。
 
ずっとパソコンゲーム用としてやってきたものを、コンシューマ機用として
進めていく上で、いろいろと大きなことを変えていかないといけない、という
事を考え、RPGのキャラクターデザインであるとか、世界観とか、
それまでの20年間やってきた伝統を、結構壊して新しい事をやろうと
いうところで制作を進めている間に、社内で結構怒られたりもありました。
全然英雄伝説らしく無い、どうやって売るんですか社長これ、など。
けれども、本日こういう賞を頂けましてホッとしております。
これを機に、英雄伝説を続けていきたいと思いますが次も社内が
怒るような事をチャレンジしていきたいと思っております。
 
本日はどうもありがとうございました。
 
 

代表取締役社長
(プロデューサー/
ディレクター)
近藤 季洋 氏

 
 

キャサリン / 株式会社インデックス

受賞者 キャサリンのディレクターを務めた橋野と申します。
この度は素晴らしい賞を頂きまして、ありがとうございます。
投票して頂いた皆様にも、チームを代表して感謝を申し上げます。
普段、我々は、高校生たちが暴れまわる青春ジュブナイルみたいなものを
作っておりますが、たまには30代の主人公たちで、大人の恋愛というか、
ちょっと違った世界観でやってみようという事で作ってみましたが、
思ったより皆様に話題にして頂き、まさか、こんな賞を頂けるなんて
思っても無く、本当にびっくりしております。ありがとうございました。
 
キャサリンのアートディレクションとキャラクターデザインを
担当した副島です。この度は、いつもの我々とは違うゲームを作ろうと
いう事で、意欲的に取り組んできたものが、こういった評価と素晴らしい
賞を頂けた事を本当に感謝しております。ありがとうございます。
 
 

プロデューサー&
ゲームディレクター
橋野 桂 氏



キャラクターデザイナー
副島 成記 氏

 
 

グランツーリスモ5 / 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント

受賞者 グランツーリスモ5の開発会社ポリフォニーデジタルの
プログラマー高野と申します。開発者なので、普段はオフィスにこもって
開発を続けているのでこういう機会というのは、あまり慣れて
おりませんが、長い期間をかけて開発したゲームが、こういう賞を
頂けたのはとてもうれしく思っております。
グランツーリスモ5は、発売されてしばらく経ちますが、現在も
オンラインを通じてのアップデートで進化を続けております。
現在の、最新のグランツーリスモも、皆さん良ければプレイして
みてください。ありがとうございました。
 
ポリフォニーデジタルのグラフィックデザイナーをしております樋口と
申します。挨拶は高野に任せていたので特に用意はしていなかった
のですが、今、高野も申し上げたように、今日も、この後会社に帰って、
まだまだ制作は続きます。グランツーリスモは常に進化しております
ので、是非、最新のグランツーリスモ5を楽しんで頂けたらと思います。
ありがとうございました。
 
株式会社ポリフォニーデジタル、ランドスケープデザイナーの甲斐と
申します。今回は、代表の山内が来られませんでしたので、私たち3人が
出席させて頂きました。今回、私はランドスケープデザイナーとして
関わって、ヨーロッパを中心に世界中をを取材して、コースを作り
上げたので、それが報われて、大変嬉しいです。
これからもグランツーリスモは、ゲームの世界だけではなく、
GTアカデミーや、山内がニュルブルクリンク24時間耐久レースで
クラス優勝したように、現実の世界にも広がっていきますので、
これからもよろしくお願いいたします。
 
 

プログラマー
高野 修一 氏
(株式会社
ポリフォニーデジタル)



グラフィックデザイナー
樋口 陽介 氏
(株式会社
ポリフォニーデジタル)



ランドスケープデザイナー
甲斐 智成 氏
(株式会社
ポリフォニーデジタル)

 
 

スーパーマリオギャラクシー2 / 任天堂株式会社

受賞者 本日は大変名誉ある賞を頂きまして、ありがとうございます。
実は、今年マリオは誕生30周年を迎えさせていただくのですが、
スーパーマリオというのは2Dの横スクロールのマリオと、ご覧頂いた3Dの
マリオが御座います。スーパーマリオギャラクシー2は、今から15年前に
スーパーマリオ64からスタートした、ちょっとマリオの中でも歯ごたえの
あるゲームです。
 
15年の間、3Dのゲームを制作してきましたが、3Dのゲームというのは
そんなに簡単ではなくて、とくにジャンプアクションゲームというのは、
それなりに歯ごたえがあるので、スーパーマリオの横スクロールに
比べると、多くのお客様に遊んでもらうのはちょっと難しかったのですが、
この、ギャラクシー2のテーマでは、できるだけ幅広い年齢層の
方々に遊んでもらうための工夫をしようと二人で遊べるようにしたり、操作を
わかりやすく説明するDVDをつけたりそういう工夫をたくさんしました。
 
先程、入場の際に投票理由のリストを頂きまして、下は4歳から上は
61歳のおばあさんに、遊んで頂いている投票コメントを拝見して、
すごく嬉しく思いましたし、今回目指していた幅広い層の方に触って頂ける
事が出来るのを確認する事が出来て、大変嬉しいです。
 
この3Dのマリオの最新作が、11月3日に発売されることになっております。
ニンテンドー3DSから、スーパーマリオ3Dランドという名前で、
同じチームで作ったものですが、これはスーパーマリオギャラクシー2
よりも更にたくさんの方に遊んでもらえる工夫がたくさんしてあります。
3DSの立体視の機能を使って奥行きを感じていただけるという事も
ありますが、カメラ等、さまざまな工夫をしてますので是非皆様
触ってみてください。本日はありがとうございました。
 
 

プロデューサー
小泉 歓晃 氏

 
 

ゼノブレイド / 任天堂株式会社

受賞者 この賞は、開発チームにとっても目標の一つでありましたので、
今日ここに立てる事を大変光栄に、そして、嬉しく思っております。
応援して下さったファンの皆さん、それから、投票して下さった方、
本当にありがとうございます。
 
このゲームは、私とモノリスソフトさんの出会いから開発がスタート
しました。そして、私は、本格的なRPGはほとんど作った事が
無かったんですが、モノリスソフトさんの提案に非常に感銘しまして、
是非やってみたいと思い挑戦をさせて頂きました。
開発チームのみんなには、今回は若い力を使ってモノづくりをしたいという
提案をしまして、主に20代、それから30代前半のスタッフを中心に
チームを構成し、全力を出し切ってもらいました。
 
私からは、今までのRPGの不満を全部無くしたようなRPGって作れない
んだろうか、という、それだけを注文として出したんですが、お客様の声を
聞いていると、それに近いものに、なったのかなと感じています。
若いチームですので、今後もまたすごいゲームを作ってくれるんじゃ
ないかと思いますので、是非また、応援をよろしくお願い致します。
ありがとうございました。
 
 

プロデューサー
山上 仁志 氏

 
 

ドンキーコング リターンズ / 任天堂株式会社

受賞者 ドンキーコングリターンズでは、アシスタントプロデューサーをさせて
頂きました。まず最初に、本当に素直に一言、賞を頂くことができてすごく
嬉しかったです。投票して下さった方のコメントを拝見したのですが、
さっき、スーパーマリオギャラクシー2でもありましたように、下は4歳の
お子様から、上は75歳の方まで、本当に幅広く、男性女性問わず
たくさんの方に「楽しかったよ」と言って頂けて、それも、自分ひとりだけが
楽しいんじゃなくて、誰かと遊びました、楽しかったという声がすごく
多かった事が、読んでいて、涙が出るくらい嬉しかったです。
 
このゲームは、アメリカにありますレトロスタジオズという会社と一緒に
作ったのですが、彼らと一緒に、時差も、国境も、言葉の壁も越えて、
チーム一丸となってたくさんの方が楽しんで頂けるように、お客さんが
びっくりして「ワォ」と言葉をあげてしまうようなゲームにしましょうというのを
合言葉にして頑張ってきたんですけれども、それが伝わったのかなと
報われたなと思い、すごく嬉しかったです。
 
今日はこの場に私が立たせて頂いておりますが、レトロスタジオズの
スタッフ一同、任天堂の関係者一同を代表して、御礼申し上げます。
どうもありがとうございました。
 
 

アシスタントプロデューサー
田端 里沙 氏

 
 

二ノ国 漆黒の魔導士 / 株式会社レベルファイブ

受賞者 この度はこのような賞を頂き、本当にありがとうございます。
私は、二ノ国では本の制作に携わらせて頂きました。
今回、この二ノ国という作品は、レベルファイブの10周年記念作品として
作ろうという事で、目標は、これを遊んで下さった方に少しでもあったかい
気持ちになって頂けるよう、また、10年後でも、こういうゲームあったよねと
言って頂けるような作品を作りたいと思って、二ノ国を作りました。
 
記憶に残る作品を作りたいという事で、実際に本を使ってユーザーの皆様が
本をめくりながら、実体験として遊んでもらえるものはどうかというところで
このアイデアが生まれました。
 
ユーザー様からのお声でも、「実際に魔法使いになった気分になりました」、
「魔法を描くと楽しかったです」といった声を頂けて、本好きのスタッフが
集まって作ったものだったので本当に嬉しかったです。
 
個人的には、10歳の男の子が、「本の匂いがいい」と、言ってくれて、
それは、本好きの方だったら分かると思うんですけど、どうしてもこう匂いを
嗅いでしまう癖もありまして、ちょっとゲームとは離れたところでのモノの
良さというところを、一言で表現してくれて、すごくうれしかったです。
 
作品としてはスタジオジブリさん、久石譲さんという、素晴らしい方々との
ご縁にも恵まれまして、本当に夢のような作品づくりに携わることが
できたという事を誇りに思っております。
応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。
 
 

「魔法の本」ディレクター
丸屋 教子 氏

 
 

ポケットモンスターブラック・ホワイト / 株式会社ポケモン

受賞者 本日は、素晴らしい賞を頂き誠にありがとうございます。
そして、ファンの皆様、投票して下さった皆様、本当にありがとうございます。
 
最初に、このソフトを作る際に思った事は、15年前に
「ポケットモンスター 赤・緑」を初めて作った時と同じく、ゼロからソフトを
作ろうということでした。
そういうチャレンジ精神を持って、さまざまな要素、そして多くのポケモンを
入れて、誰もが本当に心から楽しめるものにしようとスタッフ一丸となって
作り上げた作品です。
 
パソコンとも連動し、世界中のプレイヤーとバトルや交換が楽しめるなど、
「つながり」の要素もたくさん詰め込まれていますので、まだプレイしたことが
ない方は、是非遊んでみて下さい。
 
本日はどうも、ありがとうございました。
 
 

ディレクター
増田 順一 氏
(株式会社ゲームフリーク)

 
 

METAL GEAR SOLID PEACE WALKER / 株式会社コナミデジタルエンタテインメント

受賞者 このピースウォーカーは、来年、25周年を迎えるメタルギアシリーズの
最新作となります。
 
24年近くゲームの制作に携わっておりますと、
ユーザーの皆様と共に年を重ねているように感じます。
このピースウォーカーは、これまでのファンの方々だけではなく、
特に若い方にもメタルギアを楽しんでいただきたいという思いから、
今回はじめてPSPというプラットフォームを選び、制作いたしました。
 
ここ10年ほど、ゲームだけでなく映画もそうですが、シリーズタイトルが
多く、続編はあまり良いイメージを持たれてはいません。
私もクリエイターとして、シリーズタイトルだけではなく、新規タイトルも
作りたいという思いを持ちつつ、悩みに悩みながら、毎回様々な
アイデアを取り入れ、新たなメタルギアの魅力を引き出し、皆様に楽しんで
いただけるよう努めてまいりました。
 
今回、PSP版を出した際に全国で開催した大会では、親子で参加され、
楽しんでいただいている光景を度々、目にすることができました。
また、この年間作品部門の一般投票では、11歳から50歳の方まで、
幅広い世代の方々から、ピースウォーカーに投票をいただきました。
更には、投票いただいた方から「自分が子どもの時にメタルギアを
やっていて、今では、自分の子どもと一緒にピースウォーカーをやるように
なりました」というコメントをいただき、非常に嬉しく思うと共に、
こうした点がシリーズタイトルの良さの一つではないかと感じました。
 
先程受賞されましたポケモンでも「親子で楽しまれている」といった
お話がありましたが、私自身、仮面ライダーや、ウルトラマンを子どもと
一緒に観たり、イベントに参加して楽しんでいます。
ゲームというメディアが、アニメなどと同じように「親子で一緒に楽しめる」
エンタテインメントになりつつある今、このメタルギアシリーズを
作り続けてきて良かったと、改めて感じております。
 
なお、このピースウォーカーですが、11月10日にHDエディションの
発売を予定しております。
PS3版では、PSPとセーブデータを共有し、一つのゲームを継続して
遊ぶことのできる「トランスファリング」対応になっております。
PSP版のピースウォーカーを遊ばれた方も、遊ばれなかった方も是非、
HDエディションを楽しんでいただければと思います。
 
本日はどうもありがとうございました。
 
 

監督、ゲームデザイン、
プロデューサー
小島 秀夫 氏

 
 

MONSTER HUNTER PORTABLE 3rd / 株式会社カプコン

受賞者 この作品でプロデューサーを務めました辻本です。今日は、このような
素晴らしい賞を頂き、誠にありがとうございます。
先程、投票理由も拝見させて頂いたのですが、このタイトルはいつもそう
なんですが、ユーザーの方が、他のユーザーの方にすごく、広めて
下さるタイトルでもあります。
特に、今回は、それが更に幅広い層と言いますか、ユーザーの
方々たちで、広げて頂き、ここまで成長できたタイトルだと思っています。
 
そういう意味でも、投票して下さったユーザーの方、
さらにこのゲームを遊んで頂き、広めて頂いたユーザーの皆様本当に
ありがとうございました。
 
ディレクターを務めました一瀬です。MONSTER HUNTER PORTABLE
3rdは、モンスターハンターシリーズの続編にあたるものですが、今回、
モンスターハンターの中にどれだけ自分たちがやりたい事を詰め込める
か、本当にもう、わがままみたいなもので、好きな事をいっぱい詰め
込まさせて頂きました。
 
自分たちが面白いと思っているもの、そういったものに対して、賞を頂ける
という事は同じように面白いという気持ちを、ユーザーの方に共感して
頂いたと思っている次第です。そういった多くの方に支えられて、
本当に感謝の気持ちしかありません。
ありがとうございました。
 
 

プロデューサー
辻本 良三 氏



ディレクター
一瀬 泰範 氏

大賞
今回大賞に輝いた作品は
「MONSTER HUNTER PORTABLE 3rd」です。
受賞者にはトロフィーが贈呈されました。
【プレゼンター】
一般投票者代表 関根 臣文様、華澄様、勇維(ゆうい)君

 

MONSTER HUNTER PORTABLE 3rd / 株式会社カプコン

受賞者 プロデューサーの辻本です。本当に、これほど大きな賞を頂くことが
できて、開発者、関係者みんな大変喜んでおります。有難う御座います。
 
先程一瀬からもありました通り、この3rdというタイトルは、ポータブル
シリーズでは、一番長い開発期間をとって開発させて頂き、2ndGの時に
ゲームに対するご意見ご要望も頂いており、そこから、自分たちが面白い
と思うモノを、詰め込んでいって、最終的にユーザーの方々に届けた結果
どう感じて頂けるか、また、このゲームを気に入って頂けたら、さらにまた、
他の人にもお話をしてほしいという気持ちがありました。
 
このゲームはやっぱり口コミで広がっていったゲームだと思いますので、
その辺のところで、ゲームを感じて広めて頂いたユーザーの方々に対して
本当に重ねて感謝いたします。ありがとうございます。
 
ディレクターの一瀬です。8月の夏休みに、モンスターハンターフェスタと
いうイベントを単独で行っていたのですが、ゲームを発売してから、半年
以上経ってから行ったイベントなので、人が来るかという心配もあったん
ですが、僕らの予想をはるかに超えた人に集まって頂き、ゲームが発売
されてからも本当に長い間愛されるゲームになったんだなという事を
そこでも実感いたしました。ユーザーの皆さんには本当に感謝の気持ち
でいっぱいです。ありがとうございました。
 
開発担当の藤岡です。このような賞を頂いて、開発スタッフとしてこういう
タイトルに関われたという事が誇りに思いますし、ユーザーの方からすごく
たくさん声を頂き、次の展開に向かう時に一番裏切れない人たちがやはり
ユーザーであると、僕は思っているので、その気持ちをより一層強める
きっかけになったかなと思っております。
 
3月に東北で地震があり、大変な時期に福島の方と連絡が取れる事が
あったので話を聞いてたら、子供たちが避難をしながらも、
モンスターハンターで遊んでくれているということが、すごく嬉しかったと
いうか、助かりましたという声を頂きまして少しでもそういったきっかけに
なったのが、作った側としてはすごく嬉しかったのでむしろ、こちらから
感謝させていただきたい気持ちになりました。
ありがとうございました。
 
この作品のアシスタントプロデューサーを務めました小嶋です。
このタイトルについては、本当に多くの皆さんに遊んで頂き、開発の
メンバーはもちろん、非開発メンバー含め、みんなの力があってやっと
ここまで育ってきたと思ってます。いい言葉は先のメンバーが言って
くれたので、関わってくれた皆さんに感謝の気持ちを申し上げます。
そして、ユーザーの皆さんにも改めて感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
福澤氏 では、実際にご投票いただきましたユーザーの方からもコメントを
頂きたいと思います。
華澄様 モンスターハンターはもう本当に面白く、主人が次の日休みの時は
明け方くらいまでやってしまうくらいまで、本当にすごく
面白かったです。今はちょっと、育児が大変でなかなか出来ないんです
けれども、この子が大きくなったときに家族全員で出来ればいいなと
思います。ありごとうございました。
臣文様 妻と一緒にプレイさせて頂いていて、ちょっと仕事に支障が出る事が
あるほど楽しませていただいております。今後も、頑張ってください。
福澤氏 会場の皆様、壇上の方に今一度大きな拍手をお願いいたします。
どうもありがとうございました。
 

プロデューサー
辻本 良三 氏



ディレクター
一瀬 泰範 氏



シリーズ世界観 監修
藤岡 要氏



アシスタントプロデューサー
小嶋 慎太郎 氏



プレゼンター(左から)
関根 勇維(ゆうい)君
臣文 様、華澄 様


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