社団法人コンピュータエンターテインメント協会
会長 和田 洋一
本日は大変お忙しい中、ご参集いただきまして誠にありがとうございます。
今年の「東京ゲームショウ」は、出展社数、出展タイトル数とも昨年を上回る開催となりました。
これもひとえにご後援いただきました経済産業省様のほか、当協会会員、出展社、
関係者の皆様の多大なるご支援、ご協力の賜物と厚く御礼申し上げます。
当協会は、ゲームを作る環境をいかに整えるか、国際化をどのように推進するか、
また、世界との対話をどう進めるかという3点に重点を置いて活動を行っております。
まずゲームを作る環境をいかに整えるかという点につきましては、この「東京ゲームショウ」に
先立つゲーム開発者向けの「CEDEC」におきまして、毎年着実に成果が出ております。
今年は遂に有料参加者だけで3,000人以上、その他の参加者含めますと延べ4,500人以上と、
非常に大きく参加者数を伸ばす事ができました。
「東京ゲームショウ」におきましては、お客様に一番新しい情報と直接手に取って遊んでいただく
体験の場を提供しゲームにより親しみを持っていただくことに加えて、トレードショーとしての機能の
強化に取り組んでおります。この結果、「東京ゲームショウ2010」では、日本の参加社が103社、海外からの参加社が91社におよび、日本と海外がほぼ拮抗する参加社数になっております。トレードショーとしての機能強化の結果、この場で様々なビジネスのやりとりが行われるようになったのだと考えております。日本の開発会社やパブリッシャーに対する海外の開発会社との協力の打診や、海外で開発されたものを日本市場で販売する話、海外へ情報交換に出向く話など多様な会話が行われており、お客様からは見えない水面下でもグローバル化が着実に進んでいることを実感しております。
また、ゲーム産業が世界のエンターテインメントの1ジャンルとして完全に定着した中で、日本をどう位置づけるかという事も議論を重ねた
結果、今回の「東京ゲームショウ」では、アジアにおける情報発信力の強化をテーマに掲げてきました。
本日も中国、韓国、台湾、日本の企業が参加したパネルディスカッションが開催されたほか、会場でもアジア関連のパビリオンやいくつかの
商談などが設けられ、東京をアジアにおける文化交流の場として位置付け、アジアでのプレゼンスの向上を図っております。
今年はゲーム業界がまさに新しいステージに向かって始動し始めた年となります。
今後も"元気な"業界として一層の努力を重ねてまいりますので、今後とも変わらぬご支援のほど宜しくお願いいたします。
ご清聴ありがとうございました。