本でございます。まずは先程、司会者からもご説明がありましたとおり、今年も本当に非常に多くの作品にご応募いただきまして誠にありがとうございます。また、受賞された10作品の皆様、誠におめでとうございます。選考委員長としまして今回の選考について少し感想を申し上げたいと思います。
 
私は作品を拝見させていただいて、基礎的な技術をはじめ高い技術をかなり学ばれて、取得されたというふうに非常に感じております。ただ一言申し上げますと、基調講演で申し上げましたとおり、昨今ゲームユーザーさんのゲームに対するライフサイクルが変わってきていると、私は感じ取っております。それは携帯ゲーム機がかなり普及したということもあり、色々な所で、様々な方々が日常的にゲームをやっていただいているということであり、ゲームと接する場が非常に多くなってきていることからも、ゲームにおけるライフサイクルの変化を非常に感じております。
 
今回の東京ゲームショウでコンソール機における体感型のコントローラーが発表されました。こうした技術的な進化もあるわけですが、やはり元来ゲームにおける重要なところである面白いものを作るための主旨を踏まえ、ものづくりをやっていかなければならない時期にさしかかってきているのではないかと考えております。先程申し上げましたとおり、色々な技術の勉強をしておくのは重要なことだと思います。それはいいゲーム作るための手段であって、重要なことはゲームをやっていただいているユーザーの方々のライフサイクルはどうであるかということを見ながら、その方々に日常的にゲームをやっていただけるようなものをどのように知恵を絞って作るか、ということが重要なことだと思います。そういうことを心がけてまた来年度以降もゲームを作っていただき、ご応募いただければと願っております。最後になりましたけれども毎年申し上げておりますが、このアマチュア部門の方々から、近い将来、日本ゲーム大賞の年間部門だったり、フューチャー部門、経済産業大臣賞を受賞される方々が出てこられることを心より祈念しまして、挨拶と代えさせていただきます。どうもありがとうございました。