パッと見たときには、どこか懐かしさを醸し出すゲームに見えましたが、実際は携帯端末の特性をよく理解しており、非常に堅実なゲームに仕上がっていたのに驚かされました。
「色がついたボール」と「バーで仕切られた部屋」だけでシンプルで直感的に理解しやすいゲームルールを構築。また上手くプレイ出来た時には、クリアランク等でより達成感を実感させるところなど、丁寧なゲームデザインと完成度が光ります。
さらには、最初のうちは戸惑いながらプレイしつつも、ゲームの仕組みがわかり出すと次のステージ、次のステージとテンポ良く進めていける難易度設定と、繰り返し遊びたくなる中毒性も備わった良い作品です。
あえて言うなら、グラフィックにもう一工夫すると、見た目の印象も変わりゲームへプレイヤーを導入する部分がさらに向上したのではないかと思いました。
自分の携帯端末にこのゲームが入っていたのなら、電車の中とかで普通に遊んでいるかもしれないなと思わせる、そんなゲームです。