発表授賞式アマチュア部門

日本ゲーム大賞2019「アマチュア部門」では去る3月1日から5月31日まで法人、団体、個人にかかわらず、アマチュアの方が制作されたオリジナルで市販されていない作品を募集致しました。

その後、業界誌編集者、クリエイターによる審査を経て、各賞を決定いたしました。

発表授賞式では、最終選考会の審査員にプレゼンターとしてご登壇頂き、トロフィーの授与と各作品の講評を述べて頂きました。

最終審査員/プレゼンター(社名50音順 敬称省略)

プレゼンター 代表作
株式会社KADOKAWA 千木良 章 電撃PlayStation 編集長
グリー株式会社 村野 大輔 ソウルキャリバーレジェンズ Rise of Incarnates プロ野球バーサス
アナザーエデン ディレクター/プロデューサー
株式会社コーエーテクモゲームス 枝川 拓人 ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島
開発ディレクター
株式会社コナミデジタルエンタテインメント 谷渕 弘 実況パワフルプロ野球シリーズ プロ野球スピリッツシリーズ eBASEBALL プロリーグ
エグゼクティブディレクター/統括プロデューサー(eBASEBALL)
株式会社Gzブレイン 水永 満 ファミ通App編集部 編集長
株式会社セガゲームス 菅沼 裕 ファンタシースターポータブルシリーズ
ファンタシースターオンライン2 ディレクター
株式会社ディー・エヌ・エー 山口 誠 TRICK×LOGIC 世紀末デイズ その他IPタイトル
プロデューサー/ディレクター
株式会社Tokyo RPG Factory 橋本 厚志 鬼ノ哭ク邦、LOST SPHEAR、いけにえと雪のセツナ、FINAL FANTASY EXPLORERS
ディレクター
株式会社バンダイナムコエンターテインメント 下元 学 エースコンバット 7 スカイズ・アンノウン
プロデューサー

最終ノミネート10作品 

応募総数553作品より10作品が最終ノミネート作品として選出され、各受賞者にはトロフィーが贈呈されました。

アマチュア部門 受賞

Asteroad

早稲田大学 アステロード

株式会社Tokyo RPG Factory
橋本 厚志 氏

受賞チーム
アステロード

橋本氏

本作がノミネートされた最大の理由としては、企画のオリジナリティ、独創性が優れていた点にあります。今回は「☆」というテーマで、星や星座をテーマにした作品が数多くありましたが、その中でも星座を、より多角的に捉えてゲームに落とし込んでいるところが良かったと思います。

さらに、設定もちゃんと練り込まれていて、星のかけらを集めていくと、星を持った分、体が重くなり、重くなるから動きが鈍くなるなど、細かい設定がきちんとゲームに落とし込まれているのも良かったです。

プロがゲームを作るときは、コンセプトをベースに様々なアイデアを詰め込んで、ゲームを作っていきますが、そういう意味合いで、とても伸びしろがある企画に感じました。

今後も独創性を失わずに、ゲームを作り続けていただければと思っております。

受賞者

チーム「アステロード」代表の船橋と申します。今回の受賞を本当に嬉しく思っています。

周りの作品のレベルが高かったので、僕たちの作品は駄目かなと思っていましたが、こうして壇上に立つことができて、非常に驚いているのが素直な感想です。

本コンテストを主催してくださった方々、そして審査員の方々、本当にありがとうございました。本当に嬉しく思っております。

アマチュア部門 受賞

Overlay

名古屋工学院専門学校 TeamKoide

株式会社Gzブレイン
水永 満 氏

受賞チーム
TeamKoide

水永氏

最終審査に残った全作品をプレイさせていただきましたけれども、このゲームはグラフィック、BGM、SEと、非常に僕好みの作品でした。

三つの惑星を3Dモードで一続きになる場所を探して進めていくのですが、そちらを見つけたとき、アハ体験をしているような感覚になり、非常に爽快感があって、楽しく遊ばせていただきました。

最終選考の際も、応募作品として用意されていた5ステージを一気にまとめて遊ばせていただいて、非常に楽しく体験をさせていただきました。受賞おめでとうございます。

受賞者

名古屋工学院専門学校、「TeamKoide」の小出です。数多くの作品の中から受賞作品として10作品の中に選んでいただいて、とても光栄に思います。本当にありがとうございました。

アマチュア部門 受賞

ORBITS

HAL東京 OVERWORKS

株式会社KADOKAWA
千木良 章 氏

受賞チーム
OVERWORKS

千木良氏

このゲームは、基本のルールは非常にシンプルで、三つの星を同時に内側に移させるか、外側に移動させるかの単純な操作なのですが、ステージが進むと、「これは一体どうやってクリアするんだろう。。。」と結構悩むステージが多くなり、その分、クリアしたときの喜びが非常に大きい作品だと感じました。

ステージ後半に進むと、同じ色の壁をすり抜けたりなど、様々なギミックがあり、UIや音楽なども全体的に素晴らしいですが、各ステージのギミック自体が非常によくできている作品で、ずっとプレイしていたいと思う作品でした。

受賞おめでとうございます。

受賞者

HAL東京のゲーム制作学科、曽根と申します。ゲーム制作が終わってから結果を待つにあたって、一次審査、二次審査と通るたびに、階段を一つずつ上がっていくような感覚になり、またここに来てもう一段、上がれたのですが、このまま頂上まで行けたらいいなと思っております。

アマチュア部門 受賞

GLOBE

HAL東京 POTATO CORN

株式会社ディー・エヌ・エー
山口 誠 氏

受賞チーム
POTATO CORN

山口氏

「☆」というテーマでは、星形などというものが多かったのですが、こちらのゲームは地軸というところまで含めて、オリジナリティがあったのが一つ大きかったと思います。地軸自体は、そのままゲームにするのは難しいのですが、シンプルに3Dではっきりと分かる形や、ストレスなく遊べるプログラミングなど、総合力が高く、非常に楽しめるゲームでした。

何よりチュートリアルも含めて文字がほとんどなく、何をすればいいのかすぐに分かるユーザビリティの部分も特筆すべき点で、かなり秀逸なゲームで、さくさく遊べて、非常に楽しかったです。おめでとうございました。

受賞者

HAL東京の安藤です。ここでは感謝を述べさせていただきたいと思います。チームメイトのみんな、どうもありがとうございました。本当によく完成できたもんだと改めて思います。あと、家族や学校のみんなにも感謝したいです。

みんなが頑張ったおかげで、何とかこのステージに辿り着く事ができました。先生、何とか約束は果たしました。この先の結果は祈ってください。お願いします。ありがとうございました。

アマチュア部門 受賞

蒸伸機関機構

HAL東京 MADSIX

グリー株式会社
村野 大輔 氏

受賞チーム
MADSIX

村野氏

今回の「☆」というテーマで、操作のレベルまでコンセプトとしてしっかりと落とし込んでいるところが、このゲームの素晴らしかった点でした。

このゲームは星形を操作するのが非常に難しいです。最初の5分くらいは絶望しそうになるほど難しく感じますが、だんだんとその操作に慣れてきて、15分ぐらいプレイしていると「面白いかも」と感じるようになり、何度死んでもリトライしたくなるところが、このゲームの特に素晴らしい点だったと思います。

グラフィックもスチームパンクの世界で、どんどん次に進めたくなるような世界観があり、非常によかったと思います。おめでとうございます。

受賞者

チーム「MAD SIX」、リーダーのベンと申します。開発中はつらいときもありましたが、全体を通しては非常に楽しくゲーム制作ができました。こんなに面白くて素晴らしいチームと一緒に仕事ができて良かったです。また、常に私たちを導いてくれた先生の方々や、実際にゲームをプレイしてくれた審査員の方々にも、感謝しかありません。誠にありがとうございました。

アマチュア部門 受賞

星座ドロップ

HAL大阪 匿名イフリート

株式会社セガゲームス
菅沼 裕 氏

受賞チーム
匿名イフリート

菅沼氏

この作品は、見ての通り星と星をつないで、線や図形をつくり進めていくのですが、シンプルな操作でありながら、そのレパートリーはたくさんあり、非常に悩まされるというか、攻略していくのが面白い、物理演算を使ったパズルゲームになっています。

なかなか構成が豊富で、レベルデザインが非常にしっかり作られていて、クオリティの高い作品になっていました。審査中はすごく夢中になり、全ステージをしっかり試遊させていただきました。「ハム☆スター」の動きもすごくかわいらしく、制作者のこだわりを感じました。

全体的にクオリティの高い作品となっていて、審査の際も非常に高い評価をさせていただきました。おめでとうございます。

受賞者

HAL大阪の荒川と申します。この『星座ドロップ』を作って、ここまで来られたことを、非常に喜ばしく思っています。ステージを作るときにも、仲間と一緒に「ああでもない、こうでもない」と、遊んでいましたが、このように色々な方々に評価していただいたのは、とても良い経験になりました。ありがとうございました。

アマチュア部門 受賞

つなぐスターライン

ECCコンピュータ専門学校 りょくちゃ

株式会社コーエーテクモゲームス
枝川 拓人 氏

受賞チーム
りょくちゃ

枝川氏

このゲームが選ばれた一番の理由としては、完成度の高さです。オープニングイベントまで用意されているぐらい、端々まで作り込まれています。

このゲームの特徴としては、ステージクリア型のゲームですが、ステージのクリア時の演出が非常に気持ちよく、シンプルでありながら、間などもよく考えられていると感じました。

その中でも一番、完成度に貢献していると思ったのは、レベルデザインの上手さです。最初のステージから徐々に難易度を上げていくところや、新しいギミックを用意していくところは、基本に忠実ですが、すごく練り込まれていて、レベルデザインの教科書にしてもいいと思えるぐらいの完成度でした。

この手のゲームによくあるチャレンジ要素として、少ない手数でクリアする要素があります。指定された手数が、「こんなの、可能なの?」というぐらい少なく、クリアが非常に難しく、私は審査期間中の時間では全然できなかったので、悔しくて家に持ち帰らせてもらって、全30ステージを、ほぼ満点を取るまでやらせてもらいました。

すごく小さいステージの中で、しかもルールはシンプルなのに、なんでこんなに難しいステージが作れるのかと、本当に感心しました。素晴らしいゲームを作っていただいて、ありがとうございます。今後も頑張ってください。おめでとうございました。

受賞者

ECCコンピュータの谷口です。今回の制作では、プランナー3人でここまで頑張ってきて、このような結果を残せたことを本当に誇らしく思います。目標がこのアマチュア部門で賞を取ることだったので、このような結果を残せたのは、とても嬉しいです。ありがとうございます。

アマチュア部門 受賞

PlutoMachina

ヒューマンアカデミー広島校 機械仕掛けの冥王星

株式会社コーエーテクモゲームス
枝川 拓人 氏

受賞チーム
機械仕掛けの冥王星

枝川氏

このゲームが一番優れていたところは、コンセプトの力です。サーチライトみたいな光線を動かして、ステージ上に五芒星を作るという、ロマンチックな目的があるゲームです。

光線の判定とかだけでも難しそうですが、さらにプラスして、その光線を使ってプレイヤーのキャラクターを移動させる要素を入れ込んでいて、うまくゲーム性を高められる形でまとめています。そのコンセプトの高さが、私も含め、審査員全員から非常に評価が高かったです。

一方、操作性や遊びやすさでは課題もあり、その点が少しもったいない印象もある作品ではありましたが、逆に改善したいと思えるくらい、素晴らしい原石であるとも言える作品であるので、これからも磨けば光る原石を掘り出す思考力や発想力を大事にして、ゲーム作りを続けていってほしいと思います。おめでとうございました。

受賞者

ヒューマンアカデミー広島校の河村です。今回、このような賞をいただけたのは、このチームで制作することができたことが一番大きかったと思います。チームメンバーにありがとうと伝えたいです。

アマチュア部門 受賞

ほしピン

トライデントコンピュータ専門学校 カピバラチーム

株式会社コナミデジタルエンタテインメント
谷渕 弘 氏

受賞チーム
カピバラチーム

谷渕氏

こちらの『ほしピン』というゲームは、操作は左ボタンクリックだけという、思い切った操作性で、これだけ単純な操作の作品は、中でもこれだけだったと思います。

本当に左クリックだけですが、ゲームを進めていく上で、エネルギーが必要だったり、星座を見つけたりと、様々な発見がある作品でした。

誰でもすぐに遊べて、サウンドなどもリンクしていて、サクサク遊べるのが気持ち良く感じるゲームです。ゲームとして、とっつきやすさをよく考えた非常に優しいゲームだなと思いましたので、選ばせていただきました。おめでとうございます。

受賞者

まず私自身、このステージに立てた緊張と嬉しさで、ブルっていますが、まずはここまでついて来てくれたチームメンバーに、ありがとうございますと、感謝を伝えたいと思います。支えてくれた先生方もありがとうございました。この先にまだ優秀賞がありますので、ぜひさらに良い賞が取れればいいなと思っております。ありがとうございました。

アマチュア部門 受賞

☆ベンチャー

HAL東京 GOD YOUSUKE

株式会社KADOKAWA
千木良 章 氏

受賞チーム
GOD YOUSUKE

千木良氏

こちらの作品は操作するキャラクターが星形という、かなりストレートな形でテーマを表現した作品ですが、選考理由として一番だったのは、手触りのよさです。

星形を壁に引っ掛けて登ったり、地面をガリガリと掘っていく感じや、歯車を回して進んでいったりと、星形の形状と操作したときの感覚がうまくマッチしていて、操作して気持ちのいい作品でした。

ステージによっては、普通のいわゆる2Dの横スクロールアクションに近いアクションも多いのですが、所々で独特の操作感と、気持ちよさが多く見受けられた作品でしたので、その点が評価されての受賞となりました。おめでとうございます。

受賞者

HAL東京の大野と申します。本日はこのような名誉ある賞をいただき、ありがとうございます。私たちのチームは、全員がプログラマーというチームではあったのですが、各メンバーがそれぞれ得意な分野を活かしながら、面白いゲームとなるように一丸となって努力し、このような結果を得ることができたと考えています。多くのアドバイスをいただいた先生方や、プレイして感想をいただいた同級生の皆さんにも、大変感謝しております。本日はありがとうございました。

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