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「ぼくのなつやすみ」について | |
すこしせつなくて、気持ちがいい。 1975年、夏。 母親が臨月を迎えたため、8月の一ヶ月間、田舎の叔父の家に預けられた9歳の「ボク」 そして、目の前に広がる日本の夏。ラジオ体操、朝顔、絵日記、昆虫採集、虫相撲、秘密基地ごっこ、魚釣り、夜の縁側で線香花火・・・8月の強い日差しと湧き上がる入道雲。野山を埋め尽くすセミの声、夜の虫たちのささやき、小川のせせらぎを聞きながら過ごした、なつかしくて、少しせつない、あの夏の日々をもう一度。 何も考えずに遊ぶもよし。思い出に浸りながら遊ぶもよし。情感に訴えかける、なつかしいモチーフを目の前に少しの間だけ現実から背を向けて「あの頃」に戻ってみませんか? 「ぼくのなつやすみ」は、 大人のみなさんに子供の頃に戻ってもう一度夏休みを体験してもらいノスタルジックな雰囲気の中でリラックスできる新感覚ソフトです |
ゲーム制作者のコメント | |
私は「脳ミソゲーム」が好きです。それは私
の頭の中にあるプリミティブな秘密のスイッチをカチカチと刺激してくれるものです。本作で、セミの声を聴きながら入道雲の見えるフィールドを歩いて行くと、プレイしている自分の顔に、夏の強い陽射しとその熱を感じることがありました。いくら過去の体験とシンクロするように作っているからと言って、ゲームとはこんなに可能性のあるメディアだったのか… これが、作者としての偽らざる感想です。私はテクノやハウスミュージックも大好きです。あの4つ打ちの「ドンドン」と響く低音の陶酔感が好きです。でも、あの快感はいったいなんなのでしょう? 胎児の時に聴いていた母親の心音だと言う説もあります。人間には(脳には)なにやら面白い未知のスイッチがまだまだたくさんあって、それを探し出すのがアーティストとしての自分たちの仕事なのだと思います。みなさんサンクス! 次作にも期待してね。
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商品パッケージ制作者コメント | |
"ぼくのなつやすみ"のパッケージでは、ゲームというよりは雑誌の表紙のような「親しみやすさ」を意識して製作しました。 心安らぐゲーム内容と、個性的な上田三根子さんのイラストレーションとが相まって、"ぼくのなつやすみ"の世界がそのままパッケージにも広がっています。 |
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