受賞作品アマチュア部門

佳作つなぐスターライン

作品概要

タイトル つなぐスターライン
プラットフォーム PC
学校名 ECCコンピュータ専門学校
受賞者名 りょくちゃ

佳作 選考理由

伝統的なルールをベースにしたパズルゲームですが、「☆と☆をラインで繋げて一気に運ぶことができる」という直感的かつ今回のテーマに合ったシンプルなルールを付与することだけで、新しい楽しさを生み出しているのが素晴らしいと思いました。

「無理やりクリアするのはそれなりの難易度だけど、満点(☆3つ)をとるのはとても難しい」というバランスや、徐々に追加されるゲーム性の幅をちょうどいい塩梅で広げてくれるギミックなど、レベルデザインの教科書にできるくらいの練りこみを感じました。

特に満点をとる難易度の高さについては、シンプルなルールと限られた面積のステージの中で、よくこれだけのパターンが作れたなと感心しました。審査会の後に持ち帰らせてもらってほとんどのステージで満点をとるまでプレイしたのですが、クリアするたびに奇声が出るくらいカタルシスを覚えました。

欲を言えば、最序盤はもう少し簡単に☆3つが取れるようにした方が、よりプレイヤーの間口を広げられると思います。

また、細かいところですが、ステージクリア型ゲームの肝である「クリア演出」の完成度も非常に高かったです。演出のテンポ感と達成感のバランスが絶妙でしたし、「苦労して配置した☆の形に応じた星座が完成する」という自分のゲームプレイの内容と関連した演出であった点も良かったです。

このゲームにおいて、何に力をいれればより良いユーザ体験につながるか、ということが非常に考えられていた、素晴らしい作品だったと思います。

コーエーテクモゲームス 枝川 拓人

この作品について

突然の災害により地上に落ち、散らばってしまった星を正しい位置に戻し、星座を復活させるパズルゲーム。

地上に落ちた星は、柵で囲われたエリアに置かれています。プレイヤーは光線銃で、星をあるべき位置に戻して打ち上げ、星座を復活させます。

光線を途切れさせる障害物、邪魔をする敵キャラクターの存在や足場の消滅、一度動かした星は再び動かせないなど、様々なギミックを用意。プレイヤーは、一度に動かす星の数と、仕込まれたギミックとのバランスを取りながら全部で30個の星座の復活を目指す、戦略性が求められる作品です。

ゲーム制作者のコメント

この度、日本ゲーム大賞アマチュア部門、佳作を頂けた事を大変嬉しく思います。

私たちのチームは、プランナー専攻のみで編成したので、アートとプログラムはとても苦労しました。

4ヶ月の期間の中で自分達のできる限りの力を振り絞って制作しました。中にはまったく触れてこなかったツールなどを一から学ぶこともありましたが、作品を無事に完成させることができて良かったと思います。

審査員、運営の皆様、協力してくださった全ての方々に心から感謝申し上げます。有難うございました。