発表授賞式

講評

株式会社KADOKAWA 常務取締役 浜村 弘一
株式会社KADOKAWA 常務取締役
浜村 弘一


この「東京ゲームショウ」にはたくさんのユーザーの方が、
ご来場されております。
一方、メディアの方々もゲームメディアに限らず、
非常に多くのメディアが取材に来られております。

テレビや新聞などで、この「東京ゲームショウ」が様々な形で
報道されているのを拝見しておりますが、今回ほど多くの切り口を
持った「東京ゲームショウ」はないと感じております。


スマートフォンが全盛期を迎え、家庭用ゲーム機並みのグラフィックを
持った作品が数多く存在する一方で、いよいよ本格化したPS4と
Xbox Oneが実写に近い映像で勢揃いしている、という切り口。

また、大手ソフトメーカーの何億円、何十億円という巨額をかけた
トリプルAタイトルが並んでいる中、その向こうで、クラウドファン
ディングにより、50万円程で制作したインディーズゲームが並んでいる状況。

別の切り口ですと、「ニコニコ動画」がゲーム実況でゲームを
盛り上げていたりと、混沌としたゲームの今がここにありつつ、
未来のゲームとしてヘッド・マウント・ディスプレイ、
「Oculus Rift」や「Morpheus(モーフィアス)」などがまた並んでいたりしております。
まさに、今、多様化しているゲームのそのままの姿を表したような
「東京ゲームショウ」だったように思います。


昨日、フューチャー部門の審査会がありまして、多様な作品が並ぶ中、
その得票数を拝見しましたが、やはりユーザーの皆様が投票されたソフトには、
ゲームらしいゲームがずらっと並んでおりました。

シリーズタイトルもあれば、新規IPのタイトルもしっかり選ばれており、
特に新世代ゲーム機のPS4とXbox Oneの作品に、しっかりと投票されていた点が、非常に印象に残りました。
選ばれるべくして選ばれたゲームらしいゲームが、受賞作品に並んだという印象を持ちました。
これらの受賞作品を見ると、これから様々なゲームで遊べるということが非常に楽しみです。

また、未来を提示してくれた様々な展示の中で一番注目を集めたのが、
やはりヘッド・マウント・ディスプレイでした。

中でも、世に先駆けて開発された「Oculus Rift」は、やはり、この「フューチャー部門」に選出すべきであると、
審査員の意見が満場一致し、ゲームソフトではありませんが、受賞作品として選出させて頂きました。

先程も申し上げましたが、ゲームらしいゲームが数多く並んでおり、
この秋口から春にかけて、次々と発売されます。

どのゲームも本当に楽しそうなものが多く、
ゲーム業界全体が盛り上がっていきそうな気配を感じ、
私も楽しみにしております。

投票して下さった皆様、本当に有難うございました。