日本ゲーム大賞2013

受賞作品「アマチュア部門」

作品概要


タイトル Food Practice Shooter
プラット
フォーム
PC
学校名 -
受賞者名 小坂 崇之

特別賞選考理由

まず見た目で度肝を抜かれました。
巨大スクリーン、ギミック満載の銃、怪しげなヘッドセット、そして謎の3色のクッキー。
これらのパーツは「野菜を好き嫌い無く、しっかり噛んで食べてパワーを溜め、敵を倒す」という
アイディアによって組み上げられ、これまで見たことも聞いたことも無い「 食育ガンシューティングゲーム」 を形成していました。

説明を聞くまで「 何をするのか」 が理解しにくい点、ガンシューティング部分の不親切さ、野菜嫌いを直そう!というメッセージなのに、野菜を倒すのはいささか矛盾があるのでは、、、
などなど、改善いただきたいポイントはあるものの、ターゲットである子供たちの心をしっかりと
捉え、「食育」 というこれまでにないテーマに「 熱い」 想いで取り組んだ姿勢が評価されての受賞となりました。

作り手も楽しみながら作っていることが伝わる、遊ぶと思わず笑顔になる作品でした。
素敵です。

株式会社バンダイナムコスタジオ
吉村 広

この作品について


「食べて、笑って、敵を倒す!」ゲームで好き嫌いを
無くそう!

食べ物の種類と咀嚼した回数で、銃から放たれる弾丸の
種類と、その数が変化。
プレイヤーは苦手な物を食べ、銃についているカメラに
笑顔を向けて、弾丸を装着。
迫りくるニンジン、ピーマン、トマトのモンスターを撃退します。
全ての弾丸を打ちつくしたら、また食べて、笑顔で弾丸を装着。

偏食克服を目的としたユニークな食育シリアスゲーム
です。

ゲーム制作者のコメント

特別賞という大変、栄誉な賞を頂きまして嬉しく思います。
今回受賞した作品は、子供たちの偏食を克服する可能性のあるシリアスゲームです。

馬の前にニンジンをぶら下げておくと、馬はニンジンを食べたくて前に進みます。

それと同じように、子供たちの前にゲームをぶら下げておき、そのクリア条件に飲食物とトリガーにすることで偏食を克服が可能ではないかと考えました。

必ず偏食が改善させるわけではありませんが、ゲームを通じて嫌いな飲食物を摂取する「きっかけ作り」が可能ではないかと考えています。

好き嫌いの多くは過去の経験から「自分は食べられない」という思い込みであり、少しのきっかけから「食べられた」へと変化することが多いのが現状です。

このゲームシステムを用いることで、「ゲームをプレイして
いたら、嫌いなものでも食べられた」という自信を持つこと
ができる可能性があり、偏食を克服するきっかけづくりを
提供できると思っています。
経済産業大臣賞
年間制作部門
ゲームデザイナーズ大賞
フューチャー賞
アマチュア部門