日本ゲーム大賞2008

発表授賞式

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懇親会

社団法人コンピュータエンターテインメント協会
会長 和田 洋一

 本日は、ご多忙の折、東京ゲームショウ2008・日本ゲーム大賞2008懇親パーティーにご来席賜りまして誠に有難うございます。ご後援、ご協賛頂いている皆様ならびに本日の開催にご尽力いただいた全ての方々に感謝申し上げます。

 さて今朝方、私はTGSフォーラムで基調講演を行う機会を頂戴しました。その中で「日本は、もはや世界のゲーム産業においてリーダーではない」ということを申し上げました。昨今の日本のゲーム産業と市場は、言われているほど悪い状況にあるわけではなく、世界での事業展開についても大変だという話は聞きますが、とてつもなく悪いというわけではありません。しかし、今後5年―10年、また20年という中長期で産業の発展を考えると、我々日本のメーカーが世界を引っ張っていけるのかどうか、非常に危機感を感じています。その一方で、日本には非常に大きな可能性があり、だからこそ業界関係者の皆様と問題意識を共有させていただくため、敢えて東京ゲームショウの場で申し上げました。

 現在、ゲーム産業には構造的な変化が起きています。一過性の変化ではありません。今の景気もそうですが、一時的にゲームが売れなくなったというわけではなく、根本的に底流に流れている何かが変化していると認識しています。しかし、この変化は悪い方向で起きているわけではありません。本日発表された日本ゲーム大賞2008においても、受賞作品を見ていますと、遊びの幅を広げ、今までゲームに親しまれていなかった方々を引き込んだ作品であったり、大人も十二分に楽しめる作品など、ゲーム市場の厚みが増していることを証明するような受賞作品が多く並びました。さらに海外においても市場が拡大しております。そのため、危機感を持つ一方で、構造的な変化であることを我々が自覚し、その上で新しいモノ作りにチャレンジしていけば、再び我々日本のメーカーが世界のゲーム、またゲームを含めた非常に広い範囲の遊び、エンターテインメントを引っ張っていくことが出来ると確信しております。

 CESAの活動方針は、現在の執行体制になって以来一貫しております。1つは、日本のモノ作りの環境を豊かにし、開発者を育成するためにあらゆる取り組みをおこなうこと。もう1つは、社会との対話を通じてゲームというエンターテインメントを広く認知していただくことです。今回を契機に問題意識を深め、危機感をテコにして、世界を大きく引っ張っていける産業を目指してまいります。
 皆様方のご支援を衷心よりお願い申し上げまして、私からのご挨拶とさせていただきます。
 

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主催:社団法人コンピュータエンターテインメント協会 後援:経済産業省

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