日本ゲーム大賞2008

アマチュア部門

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優秀賞

作品概要

タイトル ♯Shooting
プラットフォーム 携帯電話
所属 名古屋工学院専門学校
受賞者 稲垣 謙

 

優秀賞選考理由

まずこのゲームがプログラマひとりで作り上げたものであること。それだけでも選考理由のひとつ。プログラマーとしてできることを最大限に発揮し、こだわりを持って細部まで作りこんだ、完成度の高さを感じる。

絵描き込まれたグラフィックはないが、プログラムによって作り出された敵機や弾の動き、アニメーションやエフェクトが、 タイトルどおりシャープな世界観を生み出している。夜空に光で描く花火と同様の芸術性を感じる。ゲーム自体は本格派のシューティングゲームで、速さや強度、特殊攻撃などの特徴が異なる機体を選ぶこともでき、 攻撃も、レーザーや拡散ビーム、ホーミングミサイルなど多岐に渡る。
敵機の動きも様々で、撃ち落していく爽快感、敵弾をよけていくスリルと シューティングゲームとしての面白さが小さな画面に凝縮されている。

携帯電話でゲームを作る際、避けては通れない問題のひとつが、 端末の画面サイズが小さいこと。通常、小さい画面でも見やすいものにする為に、キャラクタを大きくしたり、表示領域を区切ったりしますが、このゲームはそれを切り捨てて、とにかく自分が表現できることに特化している。その潔さがこのゲームのコンセプトを鮮明にしている。少し表現が古いが、小粒でもピリリと辛い山椒のようなゲームと言える。

この作品について

ケータイで遊べる縦スクロール型、本格派シューティングゲーム。

グラフィックをシンプルにすることで、シューティングゲーム本来の楽しさを損なうことなく、 携帯電話の小さな画面に上手く対応。また、速さや、強度などの特性が異なる2種類の機体を用意。異なるプレイスタイルでその楽しさも倍増。

携帯電話の特性を生かした完成度の高い作品です。

ゲーム制作者のコメント

この度はこのような賞をいただき、大変うれしく思います。
このゲームは、とても小さなプロジェクトから始まりました。
始まりは、友達の作ったJAVAのベースプログラムを使った、 まるで負荷テストのような、何の飾り気もないシューティングゲームでした。
携帯ゲームが持つ、矩形や円形等の描画を利用したエフェクトの実装から着手し、 続いて、思い付いた順に兵装を実装していきました。
このような生い立ちを持つゲームなので、 ゲーム性や、各仕様ごとの力の入れ具合に、極端な偏りがあります。
それは、今僕自身の「やり残した」というような悔いとして残っていますが、 同時に、そういった各所の作りこみを評価され、とても嬉しいです。
ほんとうに、ありがとうございました。

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