タ イ ト ル 5秒間のカッパ プラットフォーム 携帯電話 団体名 九州大学大学院システム情報科学府／Jolly9

過去の自分の幻像を利用するという時間軸を切り口とするユニークなゲームシステム。更にはアクション性と頭脳戦が同居する戦略性の豊かさが評価されての大賞受賞となりました。

5秒間時間を戻せる能力を持ったカッパを操り、キュウリを獲得していくアクションパズルゲームです。
食糧難に陥ったカッパの村を救うため、一匹のカッパが陸にあるキュウリを取りに行きます。陸では5秒間で頭の皿が乾いてしまうため、5秒以内にキュウリを取らなければなりません。しかし様々な仕掛けや敵が存在するため、とても5秒間だけではキュウリを取る事は出来ません。そこでカッパの持つ、5秒間だけ時間を戻し、更に過去に自分が行ったことを再現する能力が活躍します。
例えば、仕掛けのスイッチを押した時点で5秒間経ってしまったとします。時間切れですので、5秒間時間を戻します。すると今度は先ほど自分がスイッチを押した時間に自動的にスイッチが押された事になります。
このようにして、何度も5秒間を繰り返す事によって過去の自分自身達と協力して、最終的にキュウリを取る事ができるようになります。

この度はこの様な栄誉ある賞に選んでいただいて本当にありがとうございます。大きな喜びと共に、とても驚いています。
私はこれまでゲーム制作の経験はなかったのですが、所属する大学の研究室で新しくゲームを学問として研究する事になり、ゲーム作りのノウハウを知るために実際にゲームを作ってみる事になりました。
ゲームのノウハウが全く無い状態から始めたので、技術面ではなく「とにかく斬新なものを」という事で制作を開始しました。
そのような形で考えたゲームとは言え、自分自身ではそれが斬新かどうかはよく分からなかったのですが、今回賞を頂いた理由を伺うとアイディアの斬新さを評価していただいたようなのでうれしく思っています。
プログラミングの苦手な私ですが、同じチームの多くの方々の助言のおかげで何とか一つのゲームを完成させる事ができました。
多くの方にお礼を言いたいです。ありがとうございます。