「第3回CESA大賞」発表授賞式レポート

今年の司会を務めて下さった クリス・ペプラーさん
去る4月2日、第3回CESA大賞授賞式が、東京・六本木のヴェルファーレで行われました。 今年も昨年同様、投票して下さった13万186人のゲームユーザーの代表の方に、投票の行方をいっしょに見守っていただくべくご来場いただき、和やかな雰囲気の中にも緊張感を保ちながら、授賞式は始まりました。


 まずは、CESA会長・上月景正の開会あいさつで幕を開け、次に「CESA大賞」の実行委員長でもある、CESA副会長・武市智之による開催概要の説明がありました。


そしてCESA大賞の審査の中心となる「アカデミー委員」を代表して、山下章氏(株式会社スタジオベントスタッフ代表取締役)より、CESA大賞の審査基準についての説明と、「昨年度なら、各賞に入賞していることのない作品が審査員特別賞だったのが、今年はそうでなく、審査員特別賞をあげたい作品がすでに別部門で入賞していた。これはユーザーの成長を示すものではないか」という今回の大賞に関する講評がありました。会場に招かれた一般のゲームファンの代表者に、共同懸賞の賞品の授与が行われました。

山下章氏(アカデミー委員)による講評

ファン代表による、 98年度のソフトで一番のお気に入りは 『ダブルキャスト』(SCEI・PS)



「部門賞」受賞式の様子
その後、CESA会員の技術者の投票による各部門賞(「プログラミング」、「グラフィック」、「シナリオ」、「サウンド」、「キャラクター」)表彰式に移りました。   「プログラミング」は『ゼルダの伝説 時のオカリナ』(任天堂・64)、「グラフィック」は『R4 -RIDGE RACER TYPE4-』(ナムコ・PS)、「シナリオ」は『街』(チュンソフト・SS)、「サウンド」は『ビートマニア』(コナミ・PS)、「キャラクター」は『ピカチュウげんきでちゅう』(任天堂・64)と、昨年と違い、複数の受賞をした作品が今年はなく、各部門の特徴を生かした作品がそれぞれ受賞する結果となりました。


 優秀賞は、部門賞を受賞した『R4 -RIDGE RACER TYPE4-』、『ビートマニア』、『ピカチュウげんきでちゅう』の3作品と、『バイオハザード2』(カプコン・PS)、『メタルギア ソリッド』(コナミ・PS)の五作品が受賞しました。
「ゲームを作ってきた13年間で一番うれしい」 と「メタルギア・ソリッド」(コナミ)小島監督



受賞の喜びを体で伝えるクラッシュくん
 審査員特別賞には「 オーソドックスなキャラクターを使い、バージョンを重ねつつも、常にアクションゲームの面白さを追及し続けた」『クラッシュ・バンディクー3』(SCEI・PS)、「ゲームそのものの完成度も高いが、DSというニューハードの可能性を示してくれた」『SONIC ADVENTURE』(セガ・DC)、「FC、SFC、GBとハードが変わり、またいつの時代にも楽しめる面白さを提供してくれる、ゲームコンテンツの歴史性を評価した」『ドラゴンクエストモンスターズ 〜テリーのワンダーランド〜』(エニックス・GB)がそれぞれ受賞しました。


そしてお待ちかねの第3回CESA大賞は、98年の年の瀬に販売されながらも、販売本数が100万本を越えた『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が受賞。会場内が大きな拍手にが包まれて、授賞式は閉会しました。

「ゼルダの伝説」が大賞を受賞

受賞者のみなさん、おめでとうございました!


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